ここから本文です。
日時 |
2021年3月25日(木曜日)14時00分~14時48分 |
---|---|
場所 | 市本庁舎12階1~3号会議室 |
記者数 |
21人 |
市内の新規感染者数の発生状況でございますけれども、先週から再び増加傾向という状況になっておりまして、昨日(3月24日)時点での直近1週間の合計は、307人となっております。北海道の「警戒ステージ4相当」となります、294人を超えた状況になってきております。人口10万人当たりで申し上げますと、(新規感染者数の週合計で)15.7人というところまで上昇してきておりまして、大変危機感を持っているところであります。
感染拡大防止に向けた今後の対策につきまして、北海道とも協議を進めているところでございます。
本日(3月25日)は、46人の新たな感染者が確認されたという報告がございました。
本日時点では、この15人を若干下回る水準という状況になりますけれども、感染拡大に予断を許さない状況でございます。
資料「変異株PCR(スクリーニング)検査実施状況」(PDF:269KB)
とりわけ、今注意をしていかなければいけないのが、変異株でございます。
先週(3月)16日から、変異株のスクリーニング検査の対象を拡大してございます。先週16日から(22日までの)1週間で、札幌市内で確認されました新規の陽性検体数が292ございました。そのうち約8割の79.1%に当たります、回収が可能な231件につきまして、スクリーニング検査を行ったところでありますけども、その中から変異株の疑いとなった数が85ございます。全体で申しますと36.8%、全体の陽性者の中から4割近い数が変異株であると先週16日からの1週間で判明したところでございます。非常に高い数字になってきているという状況です。
変異株につきましては、まだまだ特徴が分からない状況ではございますけれども、非常に感染が広がるスピードが速いと言われております。従来株と比べると1.7倍ぐらい感染が拡大するスピードが速いというふうに言われております。
3月に発生した変異株が確認された集団感染事例の(検査)結果を見ていきますと、クラスター関連の全体検査数の中での陽性率が、非常に高い数字になってございます。その集会にいらっしゃった方の検査をしたところ、平均では48.5%、約半数の人が感染しているという状況がございます。従来ですと、4分の1、25%ぐらいと言われておりました。
集団感染が起きた場にいた方で感染をする方、今までですと4人に1人が感染をして、残り3人の方は感染をしないという状況でございましたけれども、変異株については、まだまだ数が多くありませんので、これが一般的な傾向かどうかということは今後も調べていかなければいけませんけれども、少なくとも、3月に札幌で発生した(集団感染事例における)陽性率を見ていきますと、その場にいらっしゃった方の半数に感染をするという状況でございますので、非常に感染力が強い、このことをあらためて注意をしていただきたいと思います。
それから、今回、札幌で変異株の感染が(確認)されたケースですが、高齢者の方の集団感染が多いわけでありますけれども、60歳以上の陽性者に関しまして、重症の度合いがどうなっているのかということを調べました。
全体として100ぐらいの数で、母数があまり多くないということでありますので、一般的な傾向とは、現時点では言い切れませんけれども、60歳以上の札幌で陽性になった方の重症度を調べてみますと、従来株、これは母数がかなり多い数字ですが、重症・中等症の方よりも、圧倒的に軽症・無症状の方が多いわけでありますけれども、変異株に限ってみますと、酸素投与を必要とする中等症の割合が非常に多くなっているという状況がございます。そういう意味では、今後、こういった推移を注意して見ていかなければいけないと思っているところであります。
高齢者の方が感染されますと、従来株においても、重症化をするリスクがありましたが、変異株については、今のところの数字で見ますと、さらに中等症以上になる可能性があるということで、より注意をしていかなければいけないと感じているところであります。
最近の感染例で見ますと、これまで、若い方は行動範囲が非常に広いので、若い方から家庭、それから職場などに感染していくことを注意していかなければいけないということでございましたけれども、今回の札幌のケースでは、高齢者の方の集会や会食の場、カラオケ、こういったところで感染された方が、ほかのお店を利用される、あるいは地域の会合に参加する、または知人宅で食事をする、懇談をすると、こういったところで(感染が)広がりまして、また、家庭に(ウイルスが)入っていく。そして、他の年代にも派生をして、ぽつぽつと福祉施設ですとか、医療機関関係者の方への変異株感染ということが出てきている状況でございます。
そういう意味では、非常に感染力が強いということ。そして、ほかのグループにうつっていって、感染が広がっていく可能性が非常に高いということでございますので、変異株の感染と広がりということを今後非常に注意していかなければいけないと思っているところであります。
それでは、どうすればいいのかということでありますけれども、基本的に私たちができること、市民の皆さんにお願いをするということに変わりはございません。
変異株でありましても、やはりマスクを外しての会話はできるだけ避ける。長時間、近距離で話さない。定期的な換気を行う。それから、カラオケにおけるマイクですとか、みんなで共用するものに対しての消毒をやはり徹底していただくしかないと思います。また、集会会場などでの注意。これは主催者にもお願いしておりますけれども、特にトイレですとか、手洗いの場は、複数の方が共用されますので、こういった所での接触感染ということについても注意をしていただきたいと思います。
非常に身近な場面であるからこそ、慣れてきたということではなくて、感染対策をより徹底していただきたいと思います。
特にマスクについては、皆さん注意をしていただいていると思います。少し気が緩んでといいますか、油断をして会食のときに外すということがありますけれども、最近、全国的にも、会食の場面では特に注意をという呼び掛けがされていますので、多くの方々、食事の場面では注意をしていただいていると思いますが、あらためて徹底をお願いいたします。
もう一つ注意をしていただきたいのは、少ないウイルスでも感染をしてしまうという状況がございます。医療機関などでは特に注意をしているということの一つとして、手指消毒。共通の部分に触ったときには、アルコールで手指消毒をするということで、特に手指消毒の回数を注意していただきたいと思います。(変異株は)感染力が約2倍という状況になっております。それに対抗するために、例えば、どこかに入る時だけではなくて、何かを触った時、こういった時も2倍ぐらい(の心掛けで)手指消毒に注意をしていただきたいと、このことをあらためてお願いをしたいと思います。
変異株の感染力は非常に強い、そして、中等症を含め重症化するというリスク・危険性もございますけれども、できる対策は変わりませんので、基本的な対策を徹底していただきたい、このことをあらためてお願い申し上げます。
すでにご案内のとおり、本日午後6時から、3回目となります札幌市新型コロナウイルス感染症対策専門家会議を開催いたします。
今回は、変異株の検査の状況でありますとか、今後のワクチン接種などについて、医療・経済・市民生活の視点からご意見をいただく予定でございます。
北海道の「集中対策期間」が3月7日に終了をしたところでございますけれども、初めに申し上げましたとおり、札幌市内では、感染者数が増加をしている状況にございまして、このまま感染が拡大をしていくと、強い措置を取らざるを得ないという状況になります。今、北海道とも協議を進めているところでございますけれども、専門家の皆さんのご意見も伺いながら、北海道との協議を進めていきたいと思います。
最後になりますけれども、まだまだ感染症の終息が見通せない状況でございます。
医療従事者の皆さまには長期間にわたり、大きなご負担をお掛けしているところでございます。あらためて、この場をお借りしてお礼を申し上げたいと思います。
一方で、感染者や医療・介護従事者に対しての差別や偏見が、依然として見受けられる状況でございますので、札幌市では、市内の8施設にご協力をいただいて、来週(3月)30日、この日は「医者の日」ということでございますので、エッセンシャルワーカーへの感謝の気持ちを表すため、各施設において、ブルーライトアップを実施いたします。
また、この日は、北海道日本ハムファイターズの今シーズン公式戦における、札幌ドームでの開幕戦ということでございます。ファイターズと連携した取り組みとして、この開幕戦を皮切りに、シーズン中の札幌ドームで開催する試合の中で、監督や選手らから、差別や偏見の防止に向けた啓発を行う動画をドーム内の大型ビジョンで放映をしていただく予定でございます。
引き続き、関係機関と連携をしながら、感染拡大、差別や偏見の根絶に向けて取り組んでまいりたいと思いますので、市民・事業者の皆さまのご協力をお願い申し上げます。
昨年(2020年)2月に、2050年に札幌市内から排出される温室効果ガスを実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」を目指すということを宣言したところでございますが、このたび、この目標達成に向けた計画であります「札幌市気候変動対策行動計画」を策定いたしました。
この計画では、ゼロカーボンシティを見据えて、2030年までに市内から排出される温室効果ガスを2016年比で55%削減するという目標を掲げて、その実現に向けて、市民や事業者の皆さんと一丸になって取り組みを進めることとしてございます。
近年、気候変動に伴った大型台風・洪水といった異常気象による大きな被害が世界中で起きております。
この気候危機ともいえる状況の中、将来的な被害を最小限に抑えるために、地球規模で、気候変動対策を進めていかなければならないわけであります。
札幌市におきましても、市民一人一人が、気候変動問題への危機感を持っていただいて、対策・取り組みの必要性を共有し、行動していくことが求められますことから、このたびの計画の策定と合わせまして、「気候非常事態」を宣言することといたしました。
気候変動によりまして、将来的に大きな影響を受ける若い世代、この気候変動に対しまして大変強い危機感を持っております。市内にもこういった行動の呼び掛けをしている若者がたくさんございます。
こうした若い人たちの声も踏まえまして、「札幌市気候非常事態宣言」の下で、次世代の子どもたちに豊かな環境を引き継いでいくため、率先した取り組みを行っていきたいと思っておりますので、皆さま方のご協力を重ねてお願い申し上げます。
本日、東京2020オリンピック競技大会の聖火リレーが始まったんですけれども、この前(3月20日)正式に海外からの観客の受け入れ停止という発表なんかもありましたけど、ボランティアの在り方とか状況が変わってきて、札幌市としても市内で開催される競技のため準備を進めなきゃいけないことがあるのではないかと思うのですが、現状の市の準備状況の進展はどのようになっていますでしょうか。
引き続き、本番に向かって取り組みを進めていくということになりますけれども、今回、海外からの観客を受け入れないということになりました。
そういう意味では、外国語対応のボランティア・都市ボランティア、の仕事は少なくなっていくのではないかというふうに思いますけれども、今後、国内客を含めて観客数をどうしていくのかという検討がまだ継続されていきます。
札幌ドームでのサッカーの試合、加えてマラソン・競歩については、まだその全体像を固めきれるという状況にはなってございませんが、引き続き(東京オリンピック・パラリンピック競技大会)組織委員会と、感染対策も含めた必要な対策を取っていきたいと思っております。
2030年の冬季オリンピック(・パラリンピック)の誘致というのも新年度(2021年度)、進めていかないとならない時期という面があると思うんですね。
いろいろと東京オリンピックは無事開催されると五輪の機運が高まることなども予想されると思うんですけど、市民アンケートの実施時期であったりだとか、あるいは2030年誘致のための計画概要を固めるだとか、そういった点の進展具合が現状どのようになっておりますでしょうか。
東京2020大会でのいろいろな見直しを受けてIOC(国際オリンピック委員会)としての考え方も協議をしているところです。
そういった状況を踏まえて、今の開催概要計画の見直しを進めております。
これらがある程度固まった中で、あらためて市民の皆さまへの意向を確認したいというスケジュール感や、進めている内容は特段変更ございません。
このまま感染が拡大すると、もしかすると道とより強い措置を取らざるを得ない状況だというお話がありましたけれども、具体的に、より強い措置というのはどのようなことを今検討しておりますでしょうか。
例えば、市民の皆さんへの外出の自粛(要請)であるとか、過去に行ったというようなことであれば、営業時間の短縮(要請)というようなことです。
今の状況の中でも、一つは(新規感染者数の週合計で)人口10万人当たり15人、警戒ステージ4相当に、札幌が来てしまっているという状況がありますので、今まで以上にそういった強い要請をせざるを得ないという、共通認識に立っております。
具体的な対策については感染状況や、どういったところで感染が起きているのかを踏まえて、対策を協議していくことになろうかと思います。
市議会議員の感染が確認されたという報道がありましたけれども、そちらに関して受け止めのほうを伺えればと思います。
いつどこで誰でも感染するリスクというものがございますので、基本的には、感染リスクの高い行動をできるだけ避けていただくことを皆さんにお願いしていかなければいけないと思います。
今回、市議会議員の方が感染をされたということで、接触の可能性のある方全員の検査を行って、現時点で他の議員、それから接触した職員についても、陽性が確認された状況にはございません。そういう意味では、昨日の(予算特別)委員会が延期になりましたけれども、他の議員への感染拡大が確認されていないという状況でありますので、再開に向けて議会のほうで、今、検討を進めていると聞いております。
従いまして、議会の再開スケジュールなどについては、あらためて、議会のほうからお知らせさせていただくことになろうかと思います。
今回、予算案を審議していただくということで、3月中にこれが議決されない場合は、新年度の予算に影響が出るという懸念もございましたけれども、現時点では再開に向けて協議が進んでいますので、何とか最終日には、議決をいただけるのではないかというふうに考えております。
五輪の聖火リレーの関係なんですが、このコロナ禍の中で予定通り開催されたということへのご感想をいただけますか。
感染対策に注意しながら、福島から聖火リレーがスタートしたことで、一歩前進したのではないかというふうに思っております。
あらためて、今回の東京2020大会(のテーマの一つ)は震災からの復興ということでありましたので、福島からのスタートで、あらためて災害への備えであるとか、復興への思いを新たにしたところでありますし、また、感染対策を取りながら、五輪へのスタートを切れたということは、次の一歩を踏み出したというふうに思っております。
聖火リレーのライブビューも私も少し拝見したのですが、今回聖火リレーの沿道の集まり具合なども、今後の5月のテスト大会(北海道・札幌マラソンフェスティバル2021)であったり、本番であったり、対策の参考になるということなんですが、やはり人は集まってくるのかなというような印象も受けたのですが、もしご覧になられたなら、それを見て、今後感染対策とともに考えていきたいなというふうにお考えでしょうか。
直接その状況は確認しておりませんけれども、やはり、引き続き、感染対策を取ってということは変わらないと思いますし、今後、変異株の状況でどうなってくるのか分かりませんけれども、安全・安心な大会の実現ということが非常に重要なことだと思います。
マラソン・競歩などについては、屋外での競技ですが、引き続き、感染対策をしっかり取っていくという意味では、5月のテストイベントの開催などについても、検討をしっかり進めていきたいと思います。
どうみん割に代わる新しい旅のスタイル、こちらは北海道の事業として、開始を進めているものなのですが、札幌市が、対象外になるというような報道もありまして、これについて、市長のご見解と、あと鈴木(直道)北海道知事などと、もしくは道と事前にそういった協議などがあってこういった判断になったのか、何かお話はあったのでしょうか。
観光振興ということで、ある意味ではアクセルに当たる部分で、やはり感染状況を踏まえながら両立させていかなければいけないと、これが大前提だと思います。
そういう意味では、今回、域内での人の移動が前提でありますけれども、一方で、札幌市内においては感染が拡大しているという状況で、明日(3月26日)以降の北海道の新型コロナウイルス感染症対策本部会議などでの決定というようなことにもつながってまいりますが、現時点でいきますと、やはり札幌市民の皆さんには一定程度の強いお願いをせざるを得ないという状況もございます。
そういった中での、どうみん割といいますか、新たな観光策が、札幌市内でスタートが遅れるとか、一時停止というようなことはやむを得ないかなというふうに思っております。そのことも含めて、北海道との協議を進めている状況です。
公示地価が先日(3月23日)発表されました。
それでコロナの影響もですね、さまざまな面で表れたと思います。
特に札幌市は、住宅地は底堅いというような見解だったのですが、商業地区で、例えばすすきの地区で昨年大幅上昇したのが一転下落するなどですね、コロナの影響が色濃く出てしまったかなと思われるんですが、それについての見解でですね、もし対策など、おそらく景気対策ということになるのかもしれないですが、考えるものがあればお伺いしたいと思います。
地価公示の関係でいいますと、やはりいろいろな取引の状況が影響していますので、そのときの経済情勢なり、再開発ですとか、そういった周りの状況にも影響を受けます。
今回、すすきの地区などでは、下落したといっても、下げ幅というのはそう大きくはないとは思いますが、これまで上がっていたということがありますので、やはり少し影響が出ているというふうに考えざるを得ないと思います。
また、今回の新型コロナウイルス感染症の影響ということもあるだろうというふうに思っております。
まずは、新型コロナウイルスの感染を抑えるという状況が不可欠でありますけれども、そういう意味では、経済的な影響について、あらためていろいろな取り組みをしていかなければいけないと思いますが、すすきの地区においては、ラフィラの跡地の再開発というような明るい話題もございますので、状況としてはまたいいほうに変わっていくのではないかというふうに思っております。
先ほど、市民にも一層強いお願いという話もご発言の中にあったんですが、道のほうでは札幌市民に対して、不要不急の外出自粛とか、他の地域との往来の自粛などを要請する方針というような動きも、報道などでもあるんですが、このことについては市長の考え、あるいは札幌市と道との協議は今どのようになっているでしょうか。
感染状況は少し厳しい状況になってきているので、何らかの強い要請をお願いしていかなければいけないという認識は共通だと思います。
あと、手法、どこまでのことをお願いしていくのかということについて、引き続き協議をしているところでありますけれども、やはり感染状況を踏まえた対策を取っていかなければいけないと思います。
新規感染者の数だけでいいますと、昨年の11月上旬ぐらいの水準に今来ているという状況で、今後急激に拡大していくかもしれないという懸念を持ちながら対策をしていかなければいけないのですけれども、状況の中身が少し違っている部分もあります。
例えば、昨年10月・11月の状況では、繁華街、すすきの等での若い人の感染、クラスターがちらほらと出て、この若い人たちからほかの世代に広がっていたという状況があります。
非常に行動範囲が広い、(若い人たちから)全市にわたったという状況がありました。(すすきのから全市に感染が広がるのを防ぐため)すすきのに対してピンポイントの対策をやったわけでありますけども、今回の状況は繁華街での感染ではなくて、どちらかというと地域での、それも高齢者の方の集会であったりという状況があります。
そういったことを踏まえて、どういう対策を取るのが効果的なのかということについて議論しているところであります。
最終的にはきょう(3月25日)・明日で結論を出していきたいというふうに思います。
そうしますと、明日道は、対策本部会議ということは、それを受けて市のほうでも、明日・・・
第23回札幌市感染症対策本部会議を開催することになりますが、基本的には道の本部会議、あるいは専門家のご意見などをいただく中に札幌市としても意見を言っていくということになります。
昨年は(感染が)、すすきので広がってすすきの対策をした。その後は医療機関や福祉施設で広がったので今積極的な検査を行っていらっしゃる。打つ手は打っていると思うんですけど、こういう高齢者の集会とかとなると、どういう手が考えられるのかって、なんか難しいんじゃないかなと思うんですけど、いかがでしょうか。
例えば、ピンポイントでどこかの営業時間短縮(要請)だけをすれば効果的になるかどうかというようなことでもないので、どういうふうに進めていくのか、なかなか難しい状況ではあります。例えば、基本的な外出自粛をお願いしていくということになるのかもしれませんし、現状の中で、いろいろな効果的な対策ということについて議論していきたいと思います。
変異株についてですが、市長の冒頭の説明で、中等症の割合が多いという傾向が示されたと思うんですけれども、感染力が強いということだけではなくてですね、もし重症化するリスクが高いということであるならば、病床の確保ということも考えておかなければならないのかなと思うんですけれども、その辺についてはどうお考えになりますか。
先ほど申しましたように、全体のデータ数という意味ではまだまだ少ない状況ですので、一般的な性質なのかどうかというのは定かではないですけれども、現状で高齢者の方が多いということもあるのかもしれませんが、同じ年代で見ても、従前株に比べても、中等症になる方の数、割合が高いという状況であります。当然のことながら高齢者の方で重症化リスクのある方は原則入院していただくことになりますので、病床への影響というものは大きくなる可能性があろうかと思っています。
これまでも、いろいろな形で医療提供体制の強化ということで病床を確保してきましたけれども、例えば、これが今後も続くような状況となれば、また大変厳しい状況にもなってくるということを想定していかなければいけないので、あらためて医療体制についても、いろいろな検討、関係者との協議を進めていかなければいけないと思います。
現状では、なんとか確保していただいている病床の中で(対応できており)、今すぐ逼迫(ひっぱく)するという状況にはありませんけれども、こういう傾向が続くと、厳しい状況になるというふうに思っていますので、きょうもお願いをしておりますけれども、このぐらいの(新規感染者の)数字で、さらに上昇していかないように、市民の皆さまにご協力お願いをしていきたいと思います。
市議会議員の先生がお一人陽性になられた件で、一部報道でも30人くらいの会食に出られていたという話もあります。自粛期間というのは終わりましたけれども、例えば、私たちも会合・会食をするとしたら、やはり4人以下という数字をなんとなく気にして行ったりするような状況かと思うんですけれども、市長としてその点について、まず、そういった情報というか事実というのは耳に入っているのかということと、もしそうであった場合、そのような会食が開かれていたということについて、どのように受け止めになられますでしょうか。
市議会議員のお一人が陽性になったという報告は受けました。しかし、具体的な行動については聞いておりません。
一般論として、今、市民の皆さまに注意を呼び掛けさせていただいているのは、大人数あるいは長時間での会食は特に感染リスクが高いという状況でありますので、できるだけそういう感染リスクの高い場面を避けていただくということをお願いしているわけであります。
そういう意味では、市議会議員の方ということだけではなくて、皆さんに、ぜひそのことを徹底していただきたいと思います。
路面電車の延伸についてですが、札幌駅前を含めて桑園と苗穂方面が検討課題として挙がっていますが、現時点での延伸のお考えについてお聞かせください。
これまでの計画(札幌市路面電車活用計画)の中で、3方面の具体的な路線等について(延伸検討の)計画が挙がっています。今後の実現に向けて、いろいろなシミュレーションをしている状況であります。
当然のことながら、札幌市だけではなくて、国の機関ですとか、いろいろな方とも勉強会なども進めているところでありまして、そういった勉強会の中では、延伸による黒字化というのはなかなか出てこないという状況がありました。
それは、軌道を敷いて、それから都心部ですと車の通る所がありますので、南一条からすすきのまでの軌道のように、ロードヒーティング、こういったことへの対策を取ると、やはりランニングコストも非常に高くなるという状況がありますので、どういうふうにしたら解決をしていけるのかというようなことについては、引き続き検討していかなければいけないというふうに思ってます。
ですから、現時点では、延伸事業化ができるという数字の状況にはなっていないということです。
先日(3月19日)の会見でも出た話にはなるのですが、LINEの個人情報の取り扱いが今問題となっていて、各自治体がサービスを取り下げるような事態になっています。
市長としての受け止めと、札幌市のサービスを今後どういうふうにしていくかお聞かせください。
今回のLINEの扱いについて、札幌市の関係する事業では、17事業ほどLINEを活用している状況にあります。そのうち、いろいろな相談に使っているものもございますし、単なる情報発信ツールとして使っているというものもございます。
相談に使っているのが3事業ほどあるというふうに報告を聞いておりますので、これらについては、相談される方の個人名などの個人情報が入ってくるという可能性がありますので、何らかの安心ができる状況ということが明らかになるまで、いったん停止ということをせざるを得ないかなというふうに思っております。
その他の情報発信系のものについては、市公式ホームページなどでも公開・発信している情報でありますので、LINEだけを止めていく必要性というのはあまり高くないかなと思っています。
基本的な考え方として、個人情報が含まれる場合にはいったん立ち止まる、そうでないものは継続するという考え方の中で、今、庁内全体の整理をしておりますので、早ければきょうの夕方にも、現在の全体の調査状況についてご報告ができるのではないかなと思っています。
強い措置に関してなんですけれども、今まだ検討段階だとは思うんですけれども、3週間ぐらい前に、外出とか往来の自粛が解除されて、まだ3週間しかたっていないという中で、経済界からまたかっていう話とかも出ていると思うんですけれども、経済と感染対策の両立についての難しさというか、そこは市長はどのように受け止めてますか。
これは非常に難しい問題ということで、今までもお話をさせていただいています。人が動く、あるいは何らかの措置がない中でも感染が拡大をしていかないということが一番いいわけでありますけれども、一方で、感染が拡大してくる状況になっていきますと、先ほど来お話をさせていただいているように、やはり医療機関への逼迫ということにもつながってまいります。
そうすると、命に関わってくる問題になりますので、一定程度の感染の状況が見えてくる、あるいはその先々を抑えるために何らかのブレーキというものをしなければならない状況が出てくるとは思っております。
両立できるのが一番いいと思っておりますけれども、その状況に応じてアクセル・ブレーキを双方踏んでいかなければいけないと、このように思います。
検討していたサービスの開始を遅らせるなど、何かこの問題を受けてサービス拡充に影響する部分というのはあるんでしょうか。
先ほど申しましたように、今行ってる事業が17事業あって、その後いろいろあるのかもしれませんけれども、このことでサービスの開始を遅らせたという報告は受けておりません。
今後についても、今のところその予定はないっていうことなんですね。
実際に影響するものはないというふうに思いますが、例えば、いろいろな相談業務に使うとか、個人情報を入れようとしていたものについては、当然のことながら、しばらく安全性が確保できる状況になるまでサービスを提供しないということはあるのかもしれませんが、今すぐそういう状況のものがあるというふうには聞いておりません。
変異株疑いの方の入院に関してなんですが、今入院患者数がだいぶ増えている傾向にあると思うんですけども、無症状の方を、例えばホテル療養に切り替えるですとか、今後そういうことがあるのかどうか、お考えをお聞かせください。
基本的に国も、原則入院だけれども療養施設などでも対応可能という方針を示されておりますので、そういう運用ということは今後出てくるかというふうに思います。
現状は、症状があるかないかというよりは、ご高齢の方が感染されているケースが多いので、仮に現時点で(症状が)軽くても急変をするという心配もありますので、まず入院をしていただいて様子を見るという状況になります。
これは、先ほど来お話をしていますように、当然提供できる病床数に限りがありますので、(変異株の感染者)数が増えてくると、厳しい状況になってくることが想定されます。
先ほど来お話をしていますように、変異株は、非常に感染力が強く、(感染)スピードもありますし、その場にいらっしゃる方の感染される割合も高いという状況を多くの市民の皆さんにご認識いただいて、やはりリスクを低減する行動を取っていただきたいと思います。
この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。
このページについてのお問い合わせ
Copyright © City of Sapporo All rights Reserved.