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更新日:2024年8月22日

令和6年度第8回定例市長記者会見記録

日時

2024年8月21日(水曜日)14時00分~14時40分

場所 記者会見室
記者数

18人

市長から下記の話題について発表しました

配布資料

動画(内容は下記「発表内容」「質疑応答」で文字掲載しています。)

会見動画(市長からの話題・質疑応答)を見る(YouTubeへのリンク)

引き続き、次の話題について質疑が行われました

発表内容

 オーストリア(リンツ・ウィーン)への出張について

資料「オーストリア(リンツ市・ウィーン市)への訪問」1(PDF:114KB)

 9月3日から6日まで、オーストリアのリンツ市、そしてウィーン市を訪問いたしますのでお知らせさせていただきます。

 今年(2024年)2月に開催しました札幌国際芸術祭2024のディレクターを務めていただきました小川秀明氏を通じまして、小川氏と親交のあるクラウス・ルーガー市長からアートとテクノロジーの世界的祭典であります「アルス・エレクトロニカ・フェスティバル」の開催に合わせて、リンツ市にご招待をいただきましたので、行ってまいります。

資料「オーストリア(リンツ市・ウィーン市)への訪問」2(PDF:284KB)

 このイベントにつきましては、小川氏が研究開発部門の共同代表を務めております、世界的な文化芸術機関「アルス・エレクトロニカ」が、毎年9月に開催しているものでありまして、世界中のアーティストによる作品展示や研究者によるカンファレンス、家族で楽しめるワークショップなど、市民を巻き込む多彩なプログラムが行われます。

 札幌の文化振興施策や、次回の札幌国際芸術祭の開催方針の参考にしてまいりたいと考えております。

資料「オーストリア(リンツ市・ウィーン市)への訪問」3(PDF:434KB)

 また、リンツ市の経済戦略を担う「タバコファブリック」も視察をさせていただく予定でおります。

 これは、1930年代の初頭に建設された旧たばこ工場をリノベーションしまして、クリエイティブ産業などのスタートアップ企業をはじめ、医療機関や教育機関などの集積地になっているということでございまして、企業誘致あるいは育成の取り組みについてお話を伺ってまいります。

資料「オーストリア(リンツ市・ウィーン市)への訪問」4(PDF:324KB)

 さらにこの機会を捉えまして、先月(7月)まで札幌で開催しておりました「パシフィック・ミュージック・フェスティバル札幌」の教育部門で多大なご貢献をいただいております「ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団」にお伺いし、楽団長や事務局長にお会いしまして、より一層、ウィーン・フィルとの結びつきを深める機会としたいと考えております。

 他にも滞在中、可能な限り多くの施設等を訪問して、さまざまな取り組みにも触れて、意見交換をさせていただき、国際的な友好関係を構築するとともに、札幌市のさらなる発展につなげていきたいと思っております。

 出張の成果については、帰国後、あらためて報告させていただきます。

質疑応答

 岸田文雄内閣総理大臣の退陣表明について(1)

北海道新聞

 岸田文雄総理が次の自民党総裁選への不出馬を表明しました。不出馬の理由について、自民党派閥による裏金事件のけじめをつけると説明しましたが、裏金づくりが始まった経緯など、全容は未解明で、国民の政治不信は高まった状態です。岸田総理の退陣表明について、あらためて市長の受け止めを教えてください。

市長

 突然の表明でしたので正直驚いたところであります。

 今回の総裁選不出馬ということについて、今ご質問にありましたように、一つは政治とお金の問題が大きなきっかけとなっていると認識しております。この点については、やはり国民の政治不信を招く大きな要因となっておりますので、しっかりと政府として取り組んでいただかなければいけないと思っております。

 その意味で、次の総裁選がどのような形になっていくのか、分かりませんけれども、まずしっかりと国民の信頼回復に努めていただきたいと思っておりますし、現状において、物価高やいろいろな国内の課題がございますので、いち早く、新しい体制でこういった課題に取り組んでいただきたいと思っております。

 加えて、札幌の関係で申し上げますと、GXですとか「GX・金融特区」について、ちょうど1年前になりますが、鈴木直道北海道知事と私が岸田総理に直接お会いして、いろいろな要請をさせていただいたことが、現実的に「GX金融・資産運用特区」の指定につながってきております。エネルギー政策の転換という国際的な潮流からも、仮に総理がどなたに変わっても進めていかなければいけないものだと思っているところであります。次の総裁においても、こういった主要なテーマについてしっかりと進めていただくことを期待しています。

北海道新聞

 自民党総裁選が9月10日告示、27日投開票とする日程が、昨日(8月20日)決定しました。総裁選に期待する点があれば教えてください。

市長

 いち早く体制をしっかりつくっていただいて、現下の課題に取り組んでいただきたいと期待しております。

 岸田文雄内閣総理大臣の退陣表明について(2)

共同通信

 岸田総理はこれまで金融政策に力を入れ、その結果として札幌・北海道の「GX金融・資産運用特区」の指定やGXの取り組みも進んできた面があるかと思います。

岸田総理の不出馬で札幌・北海道のGXの取り組みへの影響を懸念する声もあるかと思いますが、あらためて市長はGXへの影響をどのように受け止めているでしょうか。

市長

 岸田総理が進めてこられたエネルギー転換の政策については、まさに日本として早急に進めていかなければならないテーマだと思っておりますので、仮に総理が変わったとしても、引き続き取り組みは進められるものと思っております。また、影響があってはいけないと思っているところであります。

共同通信

 あらためて新しい政権には、GXについて具体的にどのような取り組みや支援を期待しているでしょうか。

市長

 エネルギー政策である再生可能エネルギーの導入に当たって、北海道が期待されている洋上風力を今後進めていくと思いますが、そういった事柄について大きな政策の転換というようなことには、私自身なっていかないと思っておりますし、またあってはならないと思っておりますので、引き続き北海道全体として日本の政策に貢献をしていくという事柄であり、地元としてもこの契機にいろいろな産業集積をしていくということで進めていきたいと思っておりますので、引き続きいろいろな支援について要請していきたいと思っています。

 さっぽろ結婚支援センターについて

HTB

 来月(9月)から札幌市が婚活をサポートするサービスを始めると思うのですが、あらためて期待する点、どのような人に利用してほしいかお願いします。

市長

 札幌市における婚姻の件数は、令和5年度では7900件ほどとなっております。直近の10年間で見ても、ピークの状況で1万900件を超えておりますので、3000件を超える減少という状況になっており、率にしますと27%を超える形で減っています。

 一方で、札幌だけではなく、さっぽろ連携中枢都市圏の18歳から39歳までの未婚者を対象にしたアンケート調査の結果では、行政の婚活支援に対しての肯定的な意見が64%ほどございました。

 そういう意味では、いろいろなカウンセラーのサイトやアプリなどがありますけれども、行政が何らかの形で絡むことにより、安心感を期待している方も多かったと認識しております。

 今回そのような背景を踏まえて、あくまでも婚姻する、しないというのは個人の自由意思に基づくものではありますけれども、出会いの場が少ない、何らかの形のきっかけがほしいという方々の支援ができればと思っております。

 すでに(センターへの)ご登録もいただいているようでありますので、オンラインでのご相談が中心となりますけれども、いろいろな形のサポートを進めていければと思っています。

 新たな公共交通システムについて

北海道新聞

 札幌市が検討されている次世代のまちづくりの象徴となる、新たな公共交通システムの関係について、今年の秋にテスト走行を行った上で、来年度(2025年度)以降、試験運行を実施する予定と聞いておりますが、この事業について市長はどのような展望を持っておられるかあらためてお聞かせください。

市長

 一つは、都心の人の動き、回遊性を高めていくことを目的にしつつ、やはり都心は札幌の顔であり国内外から多くの方がいらっしゃいますので、札幌のブランドやイメージの特徴を象徴的に表現する、発信できる場所でもあります。

 そういう意味では、札幌がこれから実施する環境問題への取り組み、将来的には水素を使った交通システムを導入する、あるいは都市の景観にマッチするようなデザインの乗り物を造り出していくということで、札幌のブランドイメージを高めていく、さらに国内外に発信していける、そういう一つのツールとして使っていきたいと基本的には考えています。

 まだ水素車両がございませんので、並行して開発していくことになりますが、一定程度の人が乗ることができる連節車両で、今市電で走っているような低床車両とデザインを合わせていくということを考えますと、低床の連節車両を最終的には造っていかなければいけません。そのための段階的な実験調査を進めていきたいということです。

 まず今年度については、雪がある冬期間でも連節車両の走行がスムーズにできるのかどうか、課題が何かといったことを明らかにしつつ、来年度以降は、乗客を入れて、使い勝手がどうかなど、段階的に進めていきたいと思っています。

 最終的には、先ほど申し上げましたように、デザイン性を持った、環境に配慮した象徴的な車両を新たな公共交通システムとして導入していければと思っています。都心のみならず、ひいては郊外でも使っていけるようにしていきたいと考えております。

 高級ホテルの札幌進出について

北海道新聞

 「パークハイアット」の進出も発表されて、市内は高級ホテルの進出がこれから相次いでいくことになるわけですが、このことについての受け止めや観光に関する期待をお聞かせください。

 また、中島公園で整備を検討しているMICE施設にとっても、高級ホテルの進出は良い影響を与えるように思うのですが、この辺についても市長のお考えをお聞かせください。

市長

 これまで札幌では、多くの観光客に来ていただき、いろいろな国際会議や大会も開催してきました。

その中での課題としては、国際水準のホテルがないということがあって、少し都市のランクとして、低く見られるという傾向がございました。東京以外においても、京都や福岡など、国際水準のホテルが進出してきて、札幌にもこういったホテルの進出を、と長年期待していたところであります。

 今の再開発事業に合わせて、富裕層の方々も泊まれるような国際水準のホテルが出来上がるということで、札幌のブランド力の向上につながってくると思いますし、今まだ受けきれていない客層にもアピールをしていけるものになると思います。

 そういう意味では、さまざまな国際会議や国際大会の誘致ということにおいても、今までは少し広い部屋の数が足りないといったことがMICE誘致にも課題となっておりましたので、こういったものが改善されてくると期待しております。

 コンベンション(会議)がしっかりできるMICE施設は、より必要性が増してきたと思っておりますし、中島公園周辺のホテルの進出は、こういった計画があるという前提で、ホテルの計画を立てられておりますので、(MICE施設の整備の検討は)少し止まっておりましたけれども、検討をさらに進めて実現に向けて取り組んでいきたいと思っています。

北海道新聞

 今のお答えの中で、「まだ受けきれていない客層にもアピールできると思う」とおっしゃられたのですが、まだ受けきれていない客層というのは例えばどういった方々のことでしょうか。

市長

 富裕層の方々にとっては、少し物足りないというようなことは今までも言われてきておりました。

 例えばニセコには、いろいろなコンドミニアムなどが出ておりますが、札幌にも寄りたいけれどもそういうホテルがない、少ないということは言われておりましたので、こういった方々を受け止める部分というのは、今後出てくるのかなと思います。

 また、世界各国で展開されているホテルの進出があると、そのホテルのブランドを使って、会員の方がたくさんいらっしゃいますので、そういった方が、札幌にも普段使っているホテルがあるのかということで、来ていただく機会は増えるだろうと思っています。

 札幌のみならず、アドベンチャートラベルについても北海道全体で進めていこうということになると、札幌を出入り口として、北海道を回っていただくといった観光戦略にもつながっていけるのかなと思っています。

 ヒグマ対策について

朝日新聞

 三角山でヒグマの目撃が続いて、登山道(自然歩道)の閉鎖が続いている状況です。

 札幌市としては、登山道を管理する立場から、安全上の理由で閉鎖の判断をやむなくしていると承知していますが、一方で、登山の自由や自己責任で山に入る方もいらっしゃいます。

 安全と自由や、自由と制限のバランスは行政機関として非常に難しいテーマかと思いますが、三角山の閉鎖が長く続いており、また、今後ヒグマの出没が続く限り、三角山のみならず別の場所でも、制限や規制を考えないといけないと思います。

 市長の立場として、こういった現状の認識や、自由と制限に関する所感など、市民に伝えたいことなどがあればお伺いします。

市長

 三角山は、閉鎖期間が長期となっております。というのは、ヒグマの目撃等が頻発していて、様子を見て、(登山道を)開放しようという状況でしたが、目撃情報がさらに続いてきております。同じ個体が頻繁に出没していますので、痕跡等の確認を適宜行っておりますし、ハンターが巡回しておりますが、いまだにヒグマの出没やその可能性が非常に高い状況です。

 安全確保のため閉鎖しておりますので、自由や自己責任とおっしゃる方はいらっしゃるかもしれませんが、安全第一ですので、できるだけ近づかないようにしていただきたいとあらためてお願いします。

朝日新聞

 三角山のみならず、市民にとって身近な場所で制限など検討せざるを得ない状況は今後も起こるのかなと思いますが、そういった状況はどのようにお考えでしょうか。

市長

 人間の生活圏に近いところに頻繁に出没してくる個体は、危険の度合いも高い個体として、捕獲等も含めて検討していくことになりますが、出没している間は近づかない、あるいは立ち入れないようにするというようなこともやむを得ない場合があると思います。

 三角山のみならず、藻岩山でも目撃情報等があれば、一時的に通行をご遠慮いただく、閉鎖することはしておりますので、今後もこういうことは出てくると思います。

 ただ、(閉鎖期間が)長期になってきたので、もういいのではないかと自己判断されるのは非常に危険だと思っております。

 丘珠駐屯地へのオスプレイ飛来について

HBC

 オスプレイについてですが、本日(8月21日)、北海道内で初めて丘珠駐屯地に飛来するということで、市内では抗議活動が行われています。飛来に関する、市長の受け止めをお聞かせいただきたいです。

市長

 オスプレイにつきましては、昨年(2023年)11月に鹿児島県屋久島沖で、米軍の機体において墜落事故が発生しております。そういう意味では、オスプレイの性能等も含めて、非常に不安を感じている方がいらっしゃると承知しております。

 その上で、8月9日、北海道防衛局からオスプレイが北海道に飛来するという報道発表がなされました。安全性に関する情報や飛来ルートなどの情報が示されておりませんので、市民が不安を感じている状況の中で、注意喚起や安全性の説明について、防衛局に申し入れしたところです。

 また、昨日、福島邦彦・北海道防衛局長と懇談する場面がございましたので、情報提供や市民への詳細な説明を行い、安全の確保や不安の解消について、最大限努力していただきたいとお願いしたところです。

HBC

 今時点で(北海道防衛局の)説明は、市長として十分だと感じていますか。

市長

 十分な情報提供がまだされてないと認識しております。

HBC

 今後もこういった機会があるかもしれないと思いますが、北海道防衛局に対して、訴えていきたいことはありますか。

市長

 市民の不安解消に向けた情報提供や安全確保が第一で、北海道防衛局からの事前回答の中でも、国としてしっかり責任を持って対応していくと回答いただいておりますので、その通り実行していただきたいと思います。

 さっぽろレインボープライドについて

HBC

 来月、さっぽろレインボープライドが開催されます。市長は、毎年パンフレットにコメントを寄せられていますが、市長として、このパレードに参加して歩かれるというようなところはいかがですか。

市長

 さっぽろレインボープライドについては、可能な限り、他の公務との関係で調整が付けば、出席して直接ごあいさつさせていただいています。昨年もステージでお話しさせていただいたところです。

 札幌市は、パートナーシップ宣誓制度を政令市においていち早く導入しておりますし、性的マイノリティの方に関する問題について、当事者の方々と直接お話しさせていただく機会もありました。共生社会の実現を目指している札幌市において、さまざまな困難を抱えた人たちの声を共有しながら、理解を広めていきたいと思っています。

 今年は、他の業務との関係があって出席が難しいのですが、今後も可能な限り出席させていただきたいと思っております。

HBC

 パレードを実際に歩かれている市長さんも他のまちではいらっしゃいますが、都合が付けば歩くということについて、今後はどうですか。

市長

 やぶさかでないですし、他の公務との関係次第だと思います。

 官民対話事業「Meet For The Next 2024」について

北海道建設新聞

 昨日行われた官民対話の「Meet for the Next 2024」について、多種多様な業種の企業がいらっしゃって、意見交換されたと思いますが、その中で印象的だったことや、今後の官民連携に向けて、市政に関して参考になることや、生かしていきたいことなどがありましたら教えてください。

市長

 参加された皆さまに、それぞれのお立場からお話をいただきました。ご出席された方々同士もそうなのですが、さまざまな団体と連携をしていく余地や可能性がいろいろあると再認識いたしました。

 そういう意味では、昨日の対話で出た話題について、これから整理しつつ、すぐに着手できる事柄については、一緒に進めていくことがあろうかと思います。

 具体的には、子育て支援の取り組みに関してのことですとか、障がい児、あるいは障がいのある方が旅行する際に、旅行の受け入れ先の皆さまに(障がいのことを)知っていただくことで、スムーズに受け入れていただけるのではないかというお話もありました。そういったことなどについては、観光都市としてのブランドを広めていく中でも、障がいのある方でも受け入れられる札幌をつくっていく一つのきっかけとしたいと思います。

 これは行政だけではなく、受け入れ先のホテルなどのいろいろなところと勉強していくことになると思いますけれども、そういういくつかのテーマや、観光のコンテンツ作りに関することもお話しいただきましたし、また、大学生の皆さま、あるいは子どもたちのアントレプレナー(起業家)といいますか、起業的なことを取り組まれている方で、非常に面白い事業をされている方々もいらっしゃいました。

 今もそういった方々と行政が一緒になって、部分的に取り組みを進めている部分もありますけれども、(今回のような対話をきっかけに)今後はより一層連携した取り組みができるのではないかと感じたところであります。

 大和ハウス プレミストドーム(札幌ドーム)の利活用について

北海道新聞

 札幌ドームの愛称が「大和ハウス プレミストドーム」に変わり、9月で1カ月が経ちます。前回(7月23日)の記者会見では、ドーム周辺の開発について、ネーミングライツを契機に民間企業との連携を進めなければいけないとご発言されていたかと思います。大和ハウス工業は市内の多数の再開発にも携わる実績があります。ドーム周辺の一体開発についても、大和ハウス工業への期待感などあればお聞かせください。

市長

 ドームそのものを活用するということについても、いろいろな民間企業の皆さまと連携して、いろいろなイベントや事業を進めていく必要があります。

 ですから、ドームそのものの活用や周辺の開発を含めた土地利用について、これまでも申し上げておりますように、民間企業との協働で進めていく必要がありますので、大和ハウス工業さんだけではなく、民間企業の皆さまと進めていくことを、加速化させていきたいと思っています。

 今回のネーミングライツをきっかけとして、大和ハウス工業さんのほうからも、いろいろな形でドームの利用、あるいは周辺の開発を含めた土地利用についても一緒に取り組んでいきたいとお話をいただいております。ネーミングライツがつき、ドームの価値や認知度を上げていくことは企業にとってもプラスになりますので、そこは一緒に取り組んでいきたいと思っています。

北海道新聞

 来月11日には、今年度(2024年度)の札幌市総合防災訓練が、プレミストドームで開かれます。

ドームは災害時に避難所へ物資を送る市の物資集積拠点にも指定されていて、コンサートやスポーツ開催だけではないドームの価値や優位性について、あらためて市長のご認識をお願いいたします。

市長

 プレミストドームは全天候型の屋根がある施設ですので、オールシーズン、どんな天候のときでも使えるということは強みだと思います。

 そういう意味では、ドームの活用についても、民間企業と連携しながら、いろいろな使い方の検討を進めていきたいと思っております。

 プレミストドームは広大な敷地、それからアリーナにも広い空間がありますので、災害発生時には支援物資を集める輸送拠点という形にもなっておりますし、また、当然のことながら指定緊急避難場所ということで、周辺の住民の方が避難する場所としても使うことになっています。

 また、例えば、札幌が被災した場合には他都市から応援をいただくことになりますが、

 そういった他都市の消防隊の宿営地などにも指定をしているところであります。

 そういう意味での災害時の活用としては、非常に有効に使っていくことができると思っておりますし、また、そういう公共施設としての役割という側面でも積極的に使っていきたいと思っています。

 北海道日本ハムファイターズの2軍本拠地移転について

北海道新聞

 北海道日本ハムファイターズが千葉県の2軍本拠地を道内に移転する構想を進め、移転候補地には札幌を含む北海道の都市が挙がっています。2軍本拠地が道内に移転すれば、ドームの平日利用の促進につながるとの見方もあります。2軍本拠地の誘致について、現時点の市長のお考えをお聞かせください。

市長

 正式な形で札幌市に打診があったわけではないのですけれども、いろいろな検討がされている中で、内々のお話が担当部局のほうにございました。

 ボールパークを造る際に、札幌市には例えばこういう土地があるよという話をしており、ファイターズさんが希望されるような広さ、あるいは土地利用ができる場所は、札幌市ではなかなか難しいということをファイターズさんのほうもご認識されておりました。

 そういう意味では、どのような形で2軍の施設を整備していくのかについては、現時点で私どもは承知しておりませんけれども、ファイターズさんが考える十分な広さの土地を、札幌市の中で提供していくのは現実的に難しいということは、双方の認識であります。その上で、ドームだけを使うというのはなかなか難しいのではないかと思っています。

 清田区内の病院間無料送迎バスについて

STV

 清田区の七つの病院を無料バスで結ぶ実証実験がきょう(8月21日)から始まりました。車の運転ができない高齢者にとっては、各病院が回りやすくなり、いわゆる総合病院としての機能が期待されていますが、札幌市としてこういったことに今後支援する方針などはありますでしょうか。

市長

 今回の取り組みについては、基本的に民間の病院が主体となって、国の補助を得ながら進めるということでありますけれども、ここに至るまでについては、清田区役所がいろいろなご相談をいただいて一緒に進めてきております。

 そういう意味では、今回のテーマについては国の補助スキームを使ってということになっておりますが、先ほど言いましたように、札幌市としては、区役所のほうでいろいろと一緒に取り組んできたところです。

 地域の足の確保は、いろいろなところで課題となっておりますので、一つの参考になると思っています。というのは、今回は病院ですけれども、場所によっては、買い物のバスなども出されているところもありますので、いろいろな形で民間の皆さまと協働で、住民の足を確保していく、利便性を高めていくことの一つのヒントにもなると思っています。

STV

 郊外における高齢者の移動の交通手段の不足について、市長の認識と今後の支援の方向性をあらためてお伺いできますでしょうか。

市長

 足をどのように確保していくのかということについては、今の公共交通でバスの運転手の確保は非常に難しくなってきていることが大きな課題となっています。

 こういった人材の確保ということについても、市も企業の皆さまと一緒に取り組んでおりますけれども、それでも解決しないものは、代替手段などを含めて鋭意検討を進めているところであります。

 

この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

 

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