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令和7年(2025年)1月27日(月曜日)
~災害から文化財を守るために~
1月24日(金曜日)11時から、札幌市指定有形文化財である「旧黒岩家住宅(旧簾舞通行屋)」(札幌市南区簾舞1条2丁目)で消防訓練が行われました。
これは、文化財を火災や震災などの災害から守ることや文化財保護の関心を高めることを目的に消防庁・文化庁が定めた「文化財防火デー(1月26日)」の取り組みの一環として実施されたもの。
旧黒岩家住宅は、開拓使が明治時代に本願寺街道を利用する旅人などの宿泊休憩施設として設置した建物で、昭和59年(1984年)には札幌市指定有形文化財に登録されました。現在は簾舞郷土資料館として一般公開され、歴史を伝える写真や道具類が展示されています。
この日は、南消防署員、南消防団員、施設を管理する旧黒岩家住宅保存会員ら37人のほか、地域住民が参加。旧黒岩家住宅に隣接する簾舞通行屋緑地の休憩処から火災が発生し、旧黒岩家住宅に延焼する恐れがあるという想定で行われました。
訓練では、施設管理員が火災発見、通報、来館者の避難誘導後に初期消火を実施。保存会員らは郷土資料の搬出を、消防団員は負傷した管理員や来館者の応急手当のほか、ポンプ車と水槽車を使った消火活動を行いました。
訓練に参加した施設管理員の黒岩裕さんは「これまで何度も訓練は行ってきていますが、今回は初めて負傷者の救護を取り入れました。皆さんにご協力いただきながら、地区の宝である文化財を大切に守っていきたいと思います」と話していました。
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