ここから本文です。
2024年9月14日
9月14日(土曜日)10時から、北郷東会館(北郷3条6丁目)で、北白石地区親子防災クッキング教室が開催され、地域の小学生とその保護者ら8組18人が参加しました。
これは、地域の子育て世帯の防災意識の向上を目的として、北白石連合町内会(村田忠一会長)の社会防災部が主催したもの。北海道の防災を支援するNPO法人「防災したっけ」(水口綾香代表)のメンバーが講師を務め、災害時における子ども向けのレシピを使った調理実習と札幌市の災害備蓄物資と同じ内容の食品(アルファ化米の五目ごはん、おでん缶)の試食を行いました。
はじめに、小坂恭一社会防災部長から「今年は元旦から地震のことが頭から離れない1年になってしまいましたが、普段からきちんと準備しておけば地震が来ても温かいものが食べられるということを覚えて帰ってください」とあいさつがありました。
続いて「防災したっけ」代表の水口氏からは「札幌市はいろいろな災害備蓄食料を避難所に用意していますが、子ども向けの味付けの物は少ないです。ぜひ子ども向けの一品を覚えて帰ってください」との話がありました。その後、災害時に限られた水で衛生的に調理できる「パッククッキング」という熱に強い高密度ポリエチレン袋を使用して湯煎調理する方法による、バナナと充填豆腐で作る蒸しケーキの作り方の説明がありました。
子どもたちは、保護者の手を借りながら、あらかじめホットケーキミックスを入れてある袋に、バナナ、充填豆腐を入れ、袋をもんで混ぜ合わせました。その後、袋の口をねじって結んで閉じ、カセットコンロでお湯を沸かし、鍋の中に投入。出来上がった蒸しケーキや同じ鍋のお湯で温めたアルファ化米の五目ごはん、おでん缶を「おいしい」と言いながらほおばっていました。
この日、子ども2人と参加した伊藤範洋さんは、「子どもが楽しみながら防災に役立つ知識を学べ、良い機会だと思って参加しました。災害は怖いですが、水を極力使わない調理法や、避難所で実際に用意している食品を試食し避難時のイメージもできて、気持ちが軽くなりました」と話していました。
「防災したっけ」代表の水口氏は、「食べることは元気につながります。きちんとした知識を持ち、日頃から備えをすることで、災害時においても、好きなものを食べられるということを知ってほしい」と締めくくりました。
このページについてのお問い合わせ
Copyright © City of Sapporo All rights Reserved.