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2024年9月28日
9月28日(土曜日)、13時30分から、白石区民センター(白石区南郷通1丁目南)で「白石区オレンジイベント~認知症になっても私らしく」が開催されました。これは、認知症について理解を深めてもらうことを目的に開催されたイベントで、認知症の当事者やその家族、認知症の方を支援する活動に興味のある方など合わせて92人が参加しました。
イベントは、39歳で若年性認知症と診断された丹野智文さんの実話を基にした映画「オレンジ・ランプ」の上映会からスタート。上映会が終了すると、会場から自然と拍手が沸き上がり、感動の波が広がりました。参加者の一人は「いずれ自分が認知症になることがあるかもしれない。認知症は自分事なのだと感じた。認知症になっても人生を諦めない気持ちを大切にしたい」と語り、ほかの参加者からは「さまざまな年代の人に見てもらいたい」という声が多くあがりました。会場には、認知症に関するパネル展や包括支援センター職員による個別相談コーナーも設けられ、参加者が認知症や介護のことなどについて真剣に相談する様子が多く見られました。
また、会場では「一緒に灯そうオレンジランプ!」という企画も併せて開催されました。これは、明かりを模したメッセージカードに「私が認知症になってもやりたいこと」を記入してもらい、オレンジ色のランプの周りにメッセージカードを貼り付けることで、ランプによって光が灯されたメッセージボードが完成するものです。中には、手の震えからメッセージを書くことができない認知症の当事者が、カードのみを懸命に貼る様子も見られました。イベントが終了する頃には、オレンジ色のランプが描かれた濃紺色の模造紙に参加者のさまざまな思いがつづられたメッセージカードが貼られ、ランプに明々と光がともる様子となっていました。
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