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都市生活を支える水。その水源の確保は、水道水の安全安定供給のために最も大切なことです。
札幌市では、計画的にダムの建設に着手し、豊平峡ダムと定山渓ダムという2つの大きな水源を確保してきました。どちらも周辺の美しい自然が大切な水を汚染から守ってくれています。また、2つのダムのおかげで、札幌市はこれまで1度も水不足になったことがありません。
平成24年度には石狩西部広域水道企業団の水源である当別ダムが完成しました。札幌市は、企業団に参画しており、1日最大4万4,000立方メートルの水道水の供給を受けることができます。
豊平川上流に建設された豊平峡ダムは、水道用水の供給のほか、洪水調節や水力発電にも利用されている多目的ダムです。昭和42年度に着工し、総工費85億円(本市分担率40.9%)をかけて昭和47年度に完成しました。
この結果、札幌市は1日当たり52万8,000立方メートルの水源を確保することになりました。このダムは、アーチ式コンクリートダムとして道内最大のものです。
豊平川水系の小樽内川に建設された定山渓ダムは、豊平峡ダムだけでは将来の給水需要に応ずることができなくなるため、第2の水がめとして、昭和53年度に着工し、総工費800億円(本市分担率57.2%)をかけて平成元年度に完成しました。
このダムは重力式コンクリートダムで、豊平峡ダムと同じく、洪水調節、発電、水道用水確保を目的とした多目的ダムです。このダムの完成により新たに1日当たり32万立方メートル(夏期)の水源が確保されました。
名称 |
河川名 |
形式 |
ダムの規模 |
総貯水量 |
ダム使用権 (夏期) |
||
堤高 |
堤長 |
堤体積 |
|||||
豊平峡ダム |
豊平川 |
アーチ |
102.5m |
305.0m |
285,000m3 |
47,100,000m3 |
528,000m3/日 |
定山渓ダム |
小樽内川 |
重力 |
117.5m |
410.0m |
1,185,000m3 |
82,300,000m3 |
320,000m3/日 |
アーチ式コンクリートダム
上流側に膨らんだアーチ型の構造で、貯めた水の荷重を両側の岩盤と下の岩盤に伝える型式です。両側の岩盤が上の方まで堅硬な場所に造ることができ、コンクリートの量が重力式ダムに比べて少なくてすみます。
重力式コンクリートダム
最も多く建設されているもので、貯めた水の荷重を、ダムの自重によって下の岩盤に伝える型式です。土台の岩盤が堅硬な場所に造られます。
当別ダムは、北海道が石狩川水系当別川に建設した台形CSGダムで、洪水調節、農業用水、水道用水確保を目的とした多目的ダムです。
札幌市は、北海道・小樽市・石狩市・当別町とともに石狩西部広域水道企業団を設立し、このダムの建設に参画し、平成24年度に完成しました。
このダムの完成により、石狩西部広域水道企業団は、令和6年度時点で、1日当たり7万5,900立方メートルの水源を確保しています。これにより、札幌市は、石狩西部広域水道企業団から1日最大4万4,000立方メートルの水道水の供給を受けることができます。
・当別ダムホームページ(北海道空知総合振興局)
・石狩西部広域水道企業団ホームページ
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