学校規模の適正化とは
学校規模適正化の意義・目的
子どもたちの豊かな人格形成のためには、集団の中で切磋琢磨し、様々な人と関わりながら、社会性や協調性、他人を思いやる心や多様な価値観を育むことが非常に大切です。
少子化によって年々児童生徒数が減少する中、子どもたちにとって良好な教育環境を整えるため、学校統合等の手法により、学校規模の適正化を進めています。
|
学校の小規模化によって生じうる影響 |
教育面 |
- 子どもたちの実態に応じたクラス替えが困難であるため、人間関係が固定化し、望ましい人格形成に必要な集団活動の機会が限定される。
- 運動会や学習発表会などの学校行事において、種目や演目が限られ、切磋琢磨する機会が減り、表現の幅が狭まるなど、教育効果が上がりにくくなる。
- 1学年1学級の場合、入学から卒業まで同一学級で過ごすため、子どもたちの役割が固定しがちになり、学習活動や特別活動において活気が生まれにくくなる。
- 課題別などの小集団を作って授業を進める際に、指導者の確保が困難になる。
- 子どもたちの興味・関心に対応した部活動やクラブ活動の設定、指導者の確保が困難になる。
- 子どもたちの成長の過程においては大人との出会いも重要である。また、教職員の人数が少ないことで、多面的に子どもたちの良さに気付き、支援する機会が減少する。
- 日々の学校生活の中で、様々な考え方や価値観に出会い、触発を受けることで自分を見つめ直したり、互いに尊重しながら調整し昇華させたりなど、社会性や協調性、コミュニケーション能力を伸ばす機会が限られる。
|
学校運営面 |
- 教員の業務内容は、学校規模によって大きく変わらないため、学校規模が小さくなることで、相対的に教員一人ひとりの業務負担が増大する。
- 小学校においては同学年の担任同士による相談や授業研究の機会が限られ、中学校においては専門性を有した教科担任を十分に配置できないことがある。
- 運動会や修学旅行などの行事において、児童生徒の安全・安心の確保や円滑な運営に必要な体制を整備しにくくなる。
- PTA活動において、保護者数が少ないため、行事運営や組織活動における担い手が不足しやすくなる。
|
ページの先頭へ戻る
適正な学校規模
札幌市では、子どもたちの教育面や学校運営面から総合的に検討し、適正な学校規模は以下のとおりとしています。
小学校 |
18~24学級(1学年3~4学級)
少なくとも12学級以上(1学年2学級以上)
|
中学校 |
12~18学級(1学年4~6学級)
少なくとも6学級以上(1学年2学級以上)
|
ページの先頭へ戻る
児童生徒数の推移
【札幌市全体】

【1校あたり】

ページの先頭へ戻る
学校配置図(平成29年度)
【小学校】

【中学校】

ページの先頭へ戻る