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11月2日(土曜日)午前9時から、JFE条鋼株式会社豊平製造所(発寒10条13丁目)で「親子で学ぼう!西区SDGs工場見学会」が開催され、小学3~6年生の親子10組が参加しました。
これは、楽しみながらSDGs(持続可能な開発目標)について学んでもらおうと、西区役所(村上文章(むらかみ・ふみあき)西区長)と、「人と環境にやさしい鉄づくり」を実現し、鉄スクラップを原料として再び鉄鋼製品を生産することで資源循環型社会の構築に貢献するJFE条鋼株式会社豊平製造所(原徹(はら・とおる)取締役豊平製造所長)が連携し、初めて開催したものです。
参加者は工場が行っている鉄スクラップをリサイクルしている取組みの動画を視聴してから、ヘルメットなどの保護具を着用して、さっそく工場内へ。
同所には、鉄スクラップを電気炉で溶解し、ビレットという四角棒状の鉄の塊を作る「製鋼工場(せいこうこうじょう)」、そのビレットを圧力によって細く長く伸ばして鉄筋棒鋼を製造する「圧延工場(あつえんこうじょう)」の2種類の工場があり、参加者は2グループに分かれて両工場を見学しました。
製鋼工場では、鉄スクラップを電気炉に入れる際、大きな火花が散っており、参加者はその様子を食い入るように見つめていました。また、製造されたビレットに近づいた際、5メートルほど離れているのに熱気を感じ、びっくりした表情をしていました。
圧延工場では、ビレットが高速で伸ばされて鉄筋棒鋼になる様子や倉庫に鉄筋棒鋼を送る際の磁力だけで所定の場所に移動させる職人技を見学しました。
見学後の質問コーナーでは、参加者親子から様々な質問が寄せられ、「1日どれくらいの水を工場で使用しているのか」という質問には、「鉄を冷却するために多くの水を使っているが、使う水はきれいにして循環させており、使用する量は最小限にとどめている。」という環境にやさしい取組みを教えてもらうことができました。
参加者は、「普段見られない工場の内部や作業現場を見ることができてよい経験になった。」「鉄をリサイクルしてSDGsってこういうことなんだな」と、西区の身近な工場の取組みを見学できて、親子でSDGsについて理解を深める機会となりました。
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