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更新日:2025年3月19日

身近な公園の再整備

身近な公園の再整備の考え

札幌市では、1,000平方メートル未満の狭小公園が密集して存在している地域が多くあります。さらに、これらの公園には似通った遊具が置かれており、公園の機能が重複している状態となっています。こうした公園は、地域住民の年齢構成の変化や、周囲の大きい公園へ利用が集中することなどにより、利用者も少ないのが現状です。

※身近な公園・・・市民の暮らしに密着した公園。主として、徒歩圏の住民を対象として配置される住区基幹公園(街区公園、近隣公園、地区公園)が該当します。公園の種類(街区公園、近隣公園、地区公園)については、札幌の公園緑地の種類について(内部リンク)をご参照ください。

近接する公園での機能重複
近接する公園での機能重複

写真にある厚別東まめ公園と厚別東キツツキ公園は、20メートルほどしか離れていませんが、滑台と砂場が重複しています。

この課題に対して、札幌市では、公園の機能分担を進めています。これは、周辺の複数の公園を一体的に考え、機能をそれぞれの公園で分担するというものです。
一体的に考える公園のうち、面積の大きい公園を様々な機能を持つ地域の中心的な公園「地域の核となる公園」とし、機能の重複が見られる小さい公園は、公園機能を絞った「機能特化公園」とします。例えば、ベンチやみどりを主体とした「やすらぎ」の機能に特化した公園や、広場を主体とし、地域コミュニティや遊具に頼らない子どもの遊びの場として利用できる「広場」の機能に特化した公園などです。
複数公園の機能分担による再整備にあたっては、基本的に地域ニーズを把握しながら検討を進めていきます。

街区公園の機能分担のイメージ

街区公園の機能分担のイメージ

整備事例

前田緑苑そよかぜ公園、前田緑苑なかよし公園、前田緑苑あおぞら公園、緑苑コケコッコ公園における一体的な整備(令和5年度)

  • 前田緑苑そよかぜ公園
    面積:1,063平方メートル、所在地:手稲区前田8条8丁目、公園種別:街区公園
  • 前田緑苑なかよし公園
    面積:613平方メートル、所在地:手稲区前田8条8丁目、公園種別:街区公園
  • 前田緑苑あおぞら公園
    面積:474平方メートル、所在地:手稲区前田8条8丁目、公園種別:街区公園
  • 緑苑コケコッコ公園
    面積:276平方メートル、所在地:手稲区前田8条9丁目、公園種別:街区公園

位置図

前田緑苑そよかぜ公園ほか3公園の位置(手稲区前田)

赤線は、小学校区や河川などの分断要素を踏まえた公園の誘致距離(250m)の範囲を示しています。

 

面積の大きい前田緑苑そよかぜ公園は、遊具などのレクリエーション機能を持つ、地域の中心的な公園として再整備を行いました。一方で、狭小公園である他の3公園は、それぞれの特性を活かしながら役割を分担し、幼児用遊具や休憩施設などに特化した公園として再整備を行いました。

前田緑苑そよかぜ公園整備前後

4つの公園のうち最も面積が大きい公園であるため、遊び場、広場、憩いの場の機能を確保

再整備の事例(地域の核となる公園:前田緑苑そよかぜ公園)

前田緑苑なかよし公園整備前後

前田緑苑そよかぜ公園に置くことができなかった幼児用遊戯施設を補完する公園へ再整備

再整備の事例(機能特化公園:前田緑苑なかよし公園)

前田緑苑あおぞら公園整備前後

他の公園と重複する遊具をなくし、散歩中に立ち寄りやすくなるよう、明るい憩いの公園へ再整備

再整備の事例(機能特化公園:前田緑苑あおぞら公園)

緑苑コケコッコ公園整備前後

住宅に囲まれた中庭のような空間で花見ができる憩いの公園へ再整備

再整備の事例(機能特化公園:緑苑コケコッコ公園)

 

身近な公園の整備を含め、札幌市の公園整備に関する考え方を具体的に整理したものを「札幌市公園整備方針」として取りまとめています。

関連ページ:札幌市公園整備方針(内部リンク)

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