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米里中学校2年 中村美羽
「メルシー」「グラシアス」「シェイシェイ」「カムサハムニダ」「サンキュー」。各国の言語には必ず「ありがとう」という言葉があります。しかし、「もったいない」「切ない」などという日本語でしか表現できない言葉や、逆に外国語でしかない表現できない言葉もあります。では、なぜ「ありがとう」は各言語に必ずあるのでしょうか。それはとても大事な言葉だからです。
皆さんは、日常で誰かに「ありがとう」と言ったことがありますか?きっと、友達や先生、家族に感謝の気持ちを伝えた場面があったと思います。しかし、私たちは普段、当たり前のようにさりげなく助けてもらったり支えてもらったりしていることが多いのではないでしょうか。そして、そのさりげない当たり前のことに対しては、感謝の言葉を忘れてしまうことも少なくはないと思います。私は、この機会を活用し、感謝を伝えたい人のことを改めて考えてみようと思います。
まず、私が感謝を伝えたいのは友達です。学校生活の中で、一緒に笑って、一緒に勉強して、何かあった時には励まし合う友達の存在は、とても大事です。友達がいてくれることで、学校生活が楽しくなり、困った時に相談に乗ってくれる人がいるととても安心できます。普段は当たり前のように一緒に過ごしていますが、友達がいるからこそ、毎日が充実していると思います。そんな友達に、「いつもありがとう」と感謝を伝えることで、お互いに頼れる、頼ってもらえるような存在になれるのではないでしょうか。
次に、先生方への感謝です。先生たちは、私たちに勉強を教えてくれるだけでなく、アドバイスをくれたり、私たちの成長を見守ってくれたりしています。自分では気付けないことを指摘してくれたり、困難なときに協力してくれたりもしています。私たちは、背中を押してくれる先生という存在があるからこそ、前に進むことができます。私たちは先生方に「ありがとうございます」という気持ちをもっと伝えるべきだと思います。
そして、忘れてはいけないのが親への感謝です。こうして当たり前のように学校生活が送れていたり、当たり前のように生活ができていたり、このような環境でいられるのは親のおかげです。家族の存在は、日常の中でとても大きなものです。大人は仕事終わりで疲れていたり、忙しい毎日の中で、そういった普段あまり意識していない親切に対して感謝を言葉にすることは、少ないかもしれません。ふと考えてみると、家族がいつも自分を支えてくれていることに気付くと思います。だからこそ、「ありがとう」と言葉にして伝えることがとても大切です。私は親に学校で必要なものや服などを買ってもらったときには必ず「ありがとう」と言っています。すると、笑顔で「いえいえ」「どういたしまして」と言ってくれます。何か反応を返してくれたときには、言ってよかったな、次もまた言おうという気持ちになりモチベーションも上がります。
私は、感謝の気持ちを伝えるのが恥ずかしいと感じることがたまにあります。特に身近な人などには、「感謝しているのはわかっているだろう」と思いがちです。しかし、感謝の気持ちは、言葉にして初めて相手に伝わります。何かしてあげたときに「ありがとう」と言われたら、喜んでもらえてよかった、と思いませんか?それは相手も同じです。私たちが「ありがとう」と感謝を伝えることで、してよかった、またしよう、と次に続けられます。「ありがとう」とたった五文字を言うだけで、感謝の気持ちがしっかり伝わるのです。
今日、友達や先生、家族に感謝の気持ちを言葉にして伝えてみてはどうでしょうか。もしかしたら、少し照れくさくなっちゃうかもしれませんが、その一言で相手の心が温かくなり、自分自身も幸せな気持ちになれるはずです。感謝の気持ちは、日常の中で忘れがちな大切なものです。でも、だからこそ、普段から意識して伝えていくことで、何気ない幸せを簡単に手に入れることができます。
これからも、私は感謝の気持ちを大切にし、周りの人たちに「ありがとう」を伝え続けていきたいと思います。皆さんも、一緒に感謝の気持ちを大切にしていきましょう。
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