ホーム > まちづくり > 白石区ふるさと会 > 白石区中学生の主張発表会 > 投票に行こう
ここから本文です。
北都中学校3年 神力蒼空
皆さんは選挙や政治について興味をもったことがありますか。
わたしは、生徒会の選挙に関わるまで、全く興味がありませんでした。でも、会長候補の責任者になってはじめて、選挙の大切さに気がつきました。
私が、責任者をつとめた会長候補は、「生徒会をよくしたい」そのために「恥ずかしがらないような自分になりたい」という強い思いをもっていました。普段のふざけた会話からは想像できない熱い思いでした。そして、私は1年生の時の生徒会選挙で適当に投票していたことを恥ずかしく思いました。3年後、私は成人として投票できるようになります。このまま適当に投票する自分でいいのかと思い、世の中の選挙について考えさせられました。
ひょっとして、白石区から自治体や国政の選挙に立候補する人も、厚い思いをもっているのではないかと感じはじめました。でも、多くの若者、特に中学生は、去年までの私のように選挙に全く興味がないように見えます。本当はどうなのでしょうか。
令和4年7月に行われた第24回参議院通常選挙の年代別投票率を調べてみました。
総務省のホームページによると、全体の投票率の中で30代以下が低いことがわかりました。30代の投票率は、約44%、20代、10代は35%程度でした。やっぱり若い世代は、選挙や政治に関心が低いようです。
娯楽施設の増加や、スマホの普及にも原因があるのではないかと思い、30年前の投票率と比較してみました。同じく総務省のホームページによると、第15回参議院通常選挙では、20代の投票率は、約47%もありました。この30年で約14%も下がっていたのです。
このまま若い年代が政治や選挙に関心を持たず、投票にいかないとどうなるのでしょうか。
若い人の声が、自治体や国に届く数少ない機会である投票が減ると、私たち若い世代に向けた政策が十分になされない心配があります。将来の生活がくるしくなることだってあるかもしれません。それでも、一票の重みが、生徒会選挙とは比べものにならないほど軽い投票に、自分一人が行っても行かなくても何も変わらないと思う人も多いようです。本当にそうでしょうか。
今年の都知事選では、一騎打ちになるだろうと予想されていましたが、2番手になったのは、ずっと有力と思われていなかった候補者でした。原因を調べてみると社会調査研究センターの「dサーベイ」にデータがあるのを見つけました。年代別の投票比率が、この2番手の人の場合、18歳から39歳の比率が、当選した候補にひけをとらない数字になっていたのです。当選はしませんでしたが、このような結果になったことで、若い人の指示を得る政策がについて考えるきっかけになったのではないでしょうか。私は、ここにも一票の重みを感じました。
このようなことから私はこれからの人生が長い我々こそ選挙や政治に関心を持つべきだと考えます。若い有権者は、よく調べ、よく考えて投票に行ってほしいです。そして、まだ有権者ではない中学生や高校生は今からいろんな選挙の候補者の思いを調べてみて、自分の考えを持つべきです。
考え、行動する若者が増えることで、立候補する人の思いも、より広く深くなるはずです。
良い流れを生むために、スマホを見ている時間の数分の一、ゲームに没頭している時間の数分の一を、政治や選挙、さらに広い世界について調べる時間につかってみてください。
私も、高校受験やサッカーのクラブチームでの活動で忙しいのですが、そうしていくつもりです。
このページについてのお問い合わせ
Copyright © City of Sapporo All rights Reserved.