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*サル目
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分布 |
バングラデシュからベトナム、マレーシア、スマトラ、ジャワを経てボルネオまでの東南アジアに分布している。 |
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特徴 |
原猿(原始的な霊長類)の仲間で、尾は退化しており、毛の下に覆い隠されている。樹上生活者で中指が短く、握力が強い。枝から枝に移動する時、方向転換する時等もほとんど音を立てず、ゆっくりとしたスピードを維持したまま行う。夜行性で大きな目には「輝膜(こうまく)」(タペタムとも)と呼ばれる反射層があり、これによって光を増幅し、夜間でも正確に物を捉えることが出来るようになっている。全てのスローロリス類で共通して腕の下の腺から強い臭いがする液体を分泌し、ほかの個体とのコミュニケーションに使用する。ほかのスローロリスと違うのは、生涯の大半を木の上で過ごすことである。人が噛まれると稀にアナフィラキシーショックで死亡することもある。 |
食性 | 果実や樹液、花蜜、昆虫、クモ等の節足動物、アフリカマイマイを含む軟体動物、鳥の卵を食べる。 |
寿命 | 野生下 約10年/飼育下 約20~25年 |
減少の理由 |
珍しいペットとして需要があり、その売買により絶滅の危機に晒されている。保護されている霊長類の中では、東南アジアにおいて最もよく取引されている種である。ペットとして売られる時は、飼い主を傷つけないように歯を抜かれてしまうことが多い。抜歯は歯牙感染を引き起こすおそれがあり、感染による致死率は90%以上と非常に高い。捕えられることのストレスや不適切な栄養状態、感染症等のために捕獲されたスローロリスの死亡率はとても高く、代替を確保するために多くのスローロリスが捕獲される。また、非合法な伝統治療に利用するために乱獲されている。生息域の減少により大きく減少し、作物を荒らす害獣として駆除されることもある。 |
円山動物園 では |
2007年9月12日に密輸されたスンダスローロリス、ジャワスローロリスを保護受けした。現在はスンダスローロリスのみ飼育。 |
その他 |
レッドリスト:EN(IUCN2015)/CITES:附属書Ⅰ |
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