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更新日:2025年4月2日

ネイチャーポジティブ(自然再興)の実現に向けて

ネイチャーポジティブとは、生物多様性の損失を止めるだけではなく回復させるという強い決意を込めた考え方のことを指します。これまで多くの生き物が絶滅していったマイナスの流れから、自然が豊かになるプラスの状況を目指そうという考え方で、国内では「生物多様性国家戦略2023-2030」において、2030年までにネイチャーポジティブを実現するための戦略を掲げています。

 

ネイチャーポジティブ

ネイチャーポジティブについて詳しくは、環境省広報誌エコジンのホームページをご覧ください。

30by30

30by30とは、ネイチャーポジティブを実現するための行動目標の1つであり、2030年までに自国の陸と海の30%以上を保全しようという取組です。30by30を達成するための保全区域は主に以下の2つです。

  • 国立公園など法令で保全される区域
  • 法令で保全された区域以外で、効果的な保全がなされている区域(民間企業の社有林など)※

 ※OECM(Other Effective area based Conservation Measures)と呼ばれています

30by30を達成するためには、国立公園等の保護地域を拡大するだけではなく、OECMが広がることも必要です。

30by30

標達成のため、環境省は30by30アライアンスという企業・自治体・団体等が参加する有志連合を発足させ、保護地域やOECMが広がる取組を進めていくことになりました。札幌市も令和4年(2022年)4月に30by30アライアンスに加盟し、保全の推進を図ることとしています。

自然共生サイト

30by30取組を目指した取り組みのひとつとして、民間等の取組によって生物多様性の保全が図られている区域を国が「自然共生サイト」として認定しています。企業が管理する森林や都市公園、河川敷、緑地、ビオトープや緑化したビルの屋上など自然共生サイトになり得る区域はたくさんあります。自然共生サイトに認定された区域はOECMに登録され、30by30の達成に直接貢献できることになります。

幌市は、生物多様性さっぽろビジョンに基づき、30by30を達成するための手段の一つとして「自然共生サイト」の認定を支援していきます。

札幌市内の自然共生サイト

三菱マテリアルの森 北海道大学札幌キャンパス
エコニクスの森林〔もり〕  

 

 地域における生物の多様性の増進のための活動の促進等に関する法律(地域生物多様性増進法)

和7年4月1日、「地域における生物の多様性の増進のための活動の促進等に関する法律(地域生物多様性増進法)」が施行されました。法では、ネイチャーポジティブの実現に向け、増進活動実施計画及び連携増進活動実施計画の主務大臣による認定や、市町村、連携活動実施者及び土地の所有者が締結することのできる生物多様性維持協定等について規定しています。詳細は、環境省のホームページをご確認ください。

※現在札幌市では、法に基づく「生物多様性維持協定」を締結している土地はありません。

 

このページについてのお問い合わせ

札幌市環境局環境都市推進部環境共生担当課

〒060-8611 札幌市中央区北1条西2丁目 札幌市役所本庁舎12階

電話番号:011-211-2879

ファクス番号:011-218-5108