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更新日:2025年2月17日

受賞者及び受賞校の功績概要

個人表彰

(1)市立札幌開成中等教育学校 校長 宮田 佳幸

 長年にわたり高等学校教育の充実に尽力し、札幌市立高等学校・特別支援学校長会の事務局長・会長を務め、高等学校・特別支援学校のリーダーとして各学校を牽引し、教育活動の円滑な実施に大きく貢献した。

 学校経営においては、市立札幌みなみの杜高等支援学校において、地域と歩む学校づくりを目標に掲げ、地域や社会と繋がりながら学びを深める体制の礎を構築した。

 市立札幌開成中等教育学校においては、国際バカロレアの教育プログラム・6年間の学びの連続性・全学年全教科での課題探究的な学習の推進など、これからの社会に必要となる資質や能力を育てる取組を実践し、実践内容を積極的に他校へ発信している。

 

(2) 札幌市立中央小学校 校長 冨波 修

 学校経営において、令和5年度から文部科学省による「1人1台端末とクラウド環境を活用した教育実践」の指定校として、日常的に1人1台端末を活用した授業づくりを推進し、WEB上で実践内容を公開するなど、札幌市における1人1台端末の活用の推進に貢献している。

 また、特別な教育的支援を必要とする児童への支援を推進するため、校内に学年主任等により構成された「学びの支援部」を新設したほか、教職員の知識や専門性向上のため、インクルーシブ教育などのミニ研修の開催や、通常学級と特別支援学級の教職員の交換授業を定期開催するなど、組織として対応する体制を構築し、インクルーシブ教育の充実を進めている。

 

(3) 札幌市立星友館中学校 校長 工藤 真嗣

 道内初の公立夜間中学開校に向けて、中心となって開校準備を進め、初代校長として、全国で初めて専任校長を有する夜間中学単独校を開校し、不登校・病気・家庭・出身国の事情など様々な理由により中学校で十分学ぶことができなかった学齢経過者の学ぶ機会を保障している。

 学校経営にあたっては、自ら職員の先頭に立って個に寄り添った支援を進めているほか、多くの学習支援ボランティアから協力を得て様々な取組を行っており、その実践内容を全国に情報発信し、他都市の参考となっている。令和6年度からは、コミュニティ・スクールを導入し、学校運営協議会のメンバーに生徒を加え、本市が目指している生徒の声を取り入れた札幌らしいコミュニティ・スクールを推進している。

 

(4) 札幌市立中央幼稚園 園長 松井 泰子

 長年にわたり幼児教育の充実に尽力し、子どもが主体的に環境に関わり遊ぶための保育の工夫や充実について実践を進めてきた。これまで、幼児期の特別支援教育に関わる実践内容をまとめた書籍発行、札幌市保育所職員研修やキャリアアップ研修の講師を務めたほか、園長となってからも、日本保育学会シンポジウムにおいて実践発表を行うなど、本市の幼児教育の実践等について積極的に発信している。

 園運営においては、インクルーシブな保育の実践を進めているほか、区幼児教育コーディネーターとして、地域の幼保小連携に尽力するなど、研究実践園として本市の幼児教育の振興に努めており、保護者や教職員から厚い信頼を得ている。

 

(5) 札幌市立山鼻小学校 主幹教諭 小松 慎治

 北海道小学校理科研究会の組織情報次長及び研究次長を歴任し、令和3年度には全国小学校理科研究協議会の大会において実践研究成果を発表するなど、札幌市における理科教育の充実に尽力している。令和5年度には、札幌市教育課程編成の手引作成委員を務め、理科編の全挿絵を担当したほか、札幌市が推進している「まほうのかいわ」ポスターや、「いじめのサインチェックシート」等のイラスト作成を担い、各取組を視覚的に分かりやすく周知することに大きく貢献している。

 現任校では、主幹教諭として、学校全体を見通し、効果的な日課表や教育課程の工夫などを進めており、子ども、保護者及び同僚から厚い信頼を得ている。

 

(6) 札幌市立二条小学校 主幹教諭 廣川 友太

 小学校国語科教育において着実に実践研究を重ねており、北海道国語教育連盟や札幌市教育研究推進事業に所属して、授業力の向上に尽力してきた。

 これまで、札幌市教育課程編成の手引きの作成委員、札幌市教科用図書選定審議会委員、さっぽろっ子学習サポートシステム作成委員等を歴任し、子どもの立場に立った授業構成案や、教職員が自校の実践に繋げられる具体的な実践事例を紹介するなど、小学校国語科教育の充実に貢献している。

 現任校では、主幹教諭として学校を支えるとともに、他校の国語科教育の授業改善に協力し、若手教員からの意見や相談に耳を傾け適切なアドバイスを行うなど、後進育成に尽力しており、同僚から厚い信頼を得ている。

 

(7) 札幌市立伏見小学校 教諭 古川 知志

 北海道算数数学教育会の要職を務め、主体的な学びを大切にした教科指導の普及に取り組んでいる。札幌市教育課程編成の手引作成委員及び札幌市幼小中合同教育課程研究協議会の研究発表者を務めたほか、札幌市教育センターの専門研修講師を務め、課題探究的な学習の充実に資する内容を広めるなど、札幌市における算数科教育の充実に貢献している。

 現任校では、教務主任として学校の中核を担い、若手教員の力が伸びるよう温かく丁寧な指導を行っており、同僚から厚い信頼を得ている。

 

(8) 札幌市立篠路西小学校 教諭 土本 絵里

 特別支援学級の教諭として、子ども一人一人の教育的ニーズに応じた適切な指導の充実に取り組んでいる。また、校内では特別支援教育コーディネーターとして、通常の学級に在籍している困りのある子どもの実態を捉え、校内の研修会や学びの支援委員会等で支援内容を提案するなど、校内支援体制の充実に尽力している。

 令和元年より、札幌市学びの支援委員会の委員を務め、子どもの課題となる姿の要因や必要な支援について助言している。また、令和5年度には、札幌市教育課程編成の手引作成委員を務めたほか、札幌市教育センター研修講師を務め、これまでの実践内容を分かりやすく丁寧に説明するなど、後進育成にも取り組んでおり、札幌市の特別支援教育の充実に貢献している。

 

(9) 札幌市立北辰中学校 教諭 渡辺 景子

 生徒指導主事及び特別支援教育コーディネータ―として、教育相談のシステム構築や校外連携を進めている。心の健康観察アプリを活用した子どもの困りや悩みを早期発見する取組を先行実施しており、本市で心の健康観察アプリを導入する際の研修講師を務めている。また、学校心理士の資格を活かして、不登校対策・特別な教育ニーズに応じる体制整備・心の教室の運営等に尽力しており、生徒や保護者から信頼を得ている。

 中学校音楽科教諭として着実に実践研究を重ねており、タブレット型端末を活用した音楽創作の授業を実践し、その成果を公開授業や研究協議会等で発表するなど、中学校音楽科教育の充実に貢献している。

 

(10) 札幌市立啓明中学校 教諭 田丸 基子

 札幌市教育研究推進事業の中学校音楽科教育において、これまで中心的な役割を担い、音楽科における課題探究的な学習の充実を目指して実践研究に取り組んでいる。これまで、札幌市教育課程編成の手引きの作成委員や札幌市教科用図書選定審議会委員を務めたほか、札幌市幼小中学校合同教育課程研究協議会において2度実践発表を行うなど、札幌市における中学校音楽科教育の充実に貢献している。

 現任校においては、教務部に所属して学習カリキュラムを編成するなど校内の中心的役割を担い、協調性を大切にした取組を進めているほか、合唱部の指導にも精力的に取り組んでおり、同僚から厚い信頼を得ている。

 

(11) 札幌市立新琴似中学校 教諭 村井 郁未

 中学校の特別活動において実践を重ねており、札幌市が取り組んでいる「人間尊重の教育」推進事業における「さっぽろっ子自治的な活動」の推進委員を務め、子どもたちによる自治的な活動の推進に尽力している。令和5年度には、札幌市教育課程編成の手引き「小学校編 特別活動」のオブザーバーを務め、これまでの実践に基づく中学校の視点からの適切な助言を行うなど、札幌市における特別活動の充実に貢献している。

 現任校では、生徒会部長を務め、教育課程・学校行事の精選に尽力しながら、生徒に寄り沿った温かい支援をしており、生徒や同僚から厚い信頼を得ている。

 

(12) 札幌市立伏見中学校 教諭 髙橋 直也

 札幌市教育研究推進事業における中学校理科教育において、中心的な役割を担い、小中一貫した教育の推進などの実践研究に取り組んでいる。これまで、札幌市教育課程編成の手引きの作成委員を務めたほか、北海道中学校理科教育研究会に所属して、全道・全国大会の研究発表者を担うなど、中学校理科教育の充実に貢献している。

 令和4年度には、札幌市研究開発事業研究課題の「防災教育の推進」において、構成委員を務め、防災教育教材を活用した雪害に関する理科授業を行い、その実践内容を全市に提供するなど、札幌市における防災教育の推進に寄与している。

 現任校では、教務主任を務め、ミドルリーダーとして学校を支えており、同僚から厚い信頼を得ている。

 

(13) 札幌市立あつべつきた幼稚園 教諭 関戸 利加

 平成29年度から、幼児教育支援員として、保護者や幼児への幼児教育相談に取り組んでおり、幼児の姿を丁寧に見取り、保護者の気持ちに寄り添いながら、育ちの見通しや具体的な関わり方などを適切に助言し、保護者から厚い信頼を得ている。園内では、特別な支援を必要とする幼児との関わり方について真摯に話し合う姿勢から、同僚からの信頼が厚く、後進育成にも寄与している。

 札幌市立として初めて設置した認定こども園にじいろの開園準備に関わり、教育課程の作成や保育・研究の進め方など教育活動推進のための基盤づくりに尽力した。また、区の幼保小連携推進協議会では中心的な役割を担い、今後の市立幼稚園の体制づくりに向けて、積極的に取り組んでいる。

 

(14) 市立札幌旭丘高等学校 教諭 杉渕 宏志

 北海道札幌開成高等学校及び市立札幌開成中等教育学校における、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定や進展に関して中心的な役割を担い、札幌市における理科教育の推進に尽力している。平成24年には、北海道札幌開成高等学校がSSHに指定され、高校生サイエンスフェアにおける国際科学プログラムの企画立案に取り組んだほか、平成28年には、諸外国の青少年と科学技術分野で交流を行う「さくらサイエンスプログラム実践校」に市立札幌開成中等教育学校が選ばれ、アジア地域との科学技術分野における協力関係構築に尽力した。

 市立札幌旭丘高等学校に異動後も、過去の経験を活かした実践を進め、令和5年度には同校がSSH指定校に認定されるなど、本市理科教育の推進に多大な貢献をしている。

 

(15) 札幌市立発寒中学校 養護教諭 宮島 美由紀

 児童生徒が自ら適切に健康課題に対応できる力を育むため、着実に実践研究を重ねている。現任校では、性のあり方について悩みを持つ生徒が過ごしやすくなるための取組として、教職員への専門知識の情報提供や、外部講師と連携した性教育を企画・実施した。また、学校全体で進めている生徒自らが選択できる標準服の改定や「多様なあり方や個性を認めるためのプロジェクト」に養護教諭として関わるなど様々な取組を進め、実践内容を研究大会で発表するなど、札幌市における学校保健の充実に貢献している。

 令和2年度から5年度の間、新規採用養護教諭の研修講師を務めたほか、令和5年度からは札幌市養護教員会の研究推進委員を担い、他委員と協働して、子どもの心の問題への対応について実践研究に取り組み、研究成果を全市の養護教諭に共有している。

 

(16) 札幌市立みどり小学校 栄養教諭 須合 幸司

 栄養教諭の専門性を活かし、給食を生きた教材として、ICTや実体験を取り入れながら、子どもが主体的に学ぶ意欲を高めるための実践を進めている。平成29年度には、栄養教諭・栄養士の全体研修会で講師を務め、科学的根拠に基づいた子どもの体力を高める食育のプロジェクトを発信したほか、令和4年度には、札幌市教育研究推進事業の授業者として、塩分と健康についての実践を行い、各学校における指導の参考となっているなど、札幌市における食に関する指導の充実に貢献している。

 令和4年度からは、北海道栄養士会の学校健康教育栄養士協議会の副協議会長を務め、各種研修会の運営等に取り組んでおり、栄養教諭等の資質向上に寄与している。

 

学校表彰

(1)札幌市立太平南小学校

 「かがやく笑顔で 元気に学び合う みなみっ子」の育成を重点目標に掲げ、学校全体で取り組んでおり、令和4・5年度には、児童が地域の雪かきや雪に親しむ活動に取り組む「雪かきチョボラ・雪遊びチャレンジ」に参加し、2年連続学校賞を受賞した。令和5年度には、「さっぽろっ子自治的な活動」において、学校マスコットキャラクターを創造したほか、言われた相手が嬉しくなる言葉を広げることを目的にした「ふわふわ言葉ビンゴ」を児童が中心となって実施するなど、笑顔あふれる学校づくりを進めた結果、札幌市の中学生による子ども運営委員会から「ラブ賞」に選出されるなど、児童の主体性を大切にした取組を積極的に推進している。

 また、地域と連携した取組の拡充を進めており、JAさっぽろ・近隣農家と連携した農業体験の毎年実施、サッポロサタデースクール事業の平日拡大を試行したほか、令和4年度には、時代に沿ったPTA活動の内容に特化した広報誌をPTAと共同作成し、第45回広報誌まつり最優秀賞を受賞した。

 このほか、パートナー校及び地域との協働により、小中一貫した教育に関わる取組や、太平中校区らしいコミュニティスクールの立ち上げ準備を進めており、取組内容を全市へ発信している。

 

(2)札幌市立日章中学校

 学校全体でいじめ防止の取組を進めており、平成29年度から生徒会活動を中心とした生徒主体による「友だちを大切にしようプロジェクト」において標語づくりなどに取り組み、令和4年度には各学級と生徒会のスローガンを策定するなど子どもの主体的な活動を推進している。また、取組の成果を「令和5年度全国いじめ問題子供サミット」において生徒が発表し、その経験をより良い学校づくりに活かしている。

 また、「さっぽろっ子宣言『プラスのまほう』」に込められた思いを大切にした学級活動や生徒会活動を進めており、令和5年度には「さっぽろっ子自治的な活動」の取組として、学級で大切にしたい気持ちやいじめを未然に防ぐ行動を考え、各学級や全校のスローガンを更新し、生徒がその理念を共有しながら学校生活を送っている。

 令和6年度には、「人間尊重の教育」推進事業における自治的な活動推進校に選定され、生徒会役員の生徒が子ども運営委員会の委員として活動し、札幌市として初開催された「さっぽろっ子サミット」の企画運営に携わるなど、自治的な活動の推進に向けた取組を積極的に進めており、その取組内容は市内の学校のモデルとなっている。

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