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学芸員が2016年度から実施している札幌地域の絶滅危惧植物の現状調査の結果についての論文が学術雑誌に掲載されました。
論文著者:山崎真実(札幌市博物館活動センター 学芸員、札幌市市民文化局文化部文化振興課博物館学芸担当係長)
首藤光太郎(北海道大学総合博物館 助教)
出版日:令和7年3月15日
掲載誌:北方山草第42号
※任意団体「北方山草会」(会長 高橋英樹北海道大学名誉教授)が毎年度末に1回発行する学術雑誌。
・特筆すべき点:学芸員等の専門家による現地踏査により個体数や周辺環境の把握が行われ、証拠となる標本が博物館活動センターに保存されたことです。絶滅危惧種のリスク評価は10年以上前の文献記録から判断せざるを得ない場合も多く、最新の現地調査は大変重要なデータとなるからです。
・札幌市内での新たな生育地点を確認した植物:湿生植物のハイハマボッス(サクラソウ科)、水草のヒンジモ(サトイモ科)など。
・全国的にも生息地や個体数が少ないジンヨウキスミレ(スミレ科)、エゾルリムラサキ(ムラサキ科)は、市内で約40年ぶりの確実な記録となります。
左:ハイハマボッス(「札幌市版レッドリスト2016」のカテゴリー:現状不明)
右:ジンヨウキスミレ(「札幌市版レッドリスト2016」のカテゴリー:絶滅危惧IA類)