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更新日:2025年3月28日

ニホンザリガニ

ニホンザリガニ

*十脚目

Decapoda

*アジアザリガニ科

Cambaroididea

*英名

Nippon Zarigani, Japanese crayfish, Zarigani

*学名

Cambaroides japonicus

分布

北海道の全域、青森県の広範囲、秋田県、岩手県の北部

水温が20℃以下の冷たく清澄な河川の源流域や湧水路、山上の湖沼などでも見られ、隠れ場所(転石・倒流木・落葉、落枝溜まりの下や巣穴を掘れる環境)があるところに生息。

特徴

日本に生息するザリガニの中で唯一の在来種であり、日本の固有種です。

成体の体長は5㎝~7㎝ほどで体色は茶褐色。はさみと頭にトゲは無く、頭(額角・目と目の間)は短い三角形。日本唯一のザリガニで日本の固有種。一生を淡水域で過ごし移動性に乏しい。

2000年に、環境省RDBで絶滅危惧Ⅱ類に指定された。

2023年1月には特定第二種国内希少野生動植物種に指定されている。

繁殖が可能になるまで5年かかる。秋に交接し、春に40~60個ほどの卵を産み、腹に卵を抱える。腹肢を動かして卵に新鮮な水を送り孵化を待つ。6月中旬から下旬に孵化する。

食性

堆積した有機物(落ち葉が中心)、昆虫などを摂食する雑食性。

寿命 野生、飼育下ともに約10年
減少の理由

開発や河川改修、生息場所の広葉樹林の伐採、水質悪化、乱獲の他、大きな原因の1つとして外来種であるウチダザリガニによる影響が報告されている。ウチダザリガニが持っている水カビ菌によりニホンザリガニが死亡することが確認されている。

展示 動物園センター 情報ホールで展示しています。
その他

レッドリスト:DD(IUCN2010) 環境省レッドリスト:VU(2000年)

水産庁レッドデータ:危急種

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