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科学の発達により、防しわ剤や防縮加工剤、防虫剤、防炎加工剤など、様々な化学物質がつくられ、これらの利用により家庭用品の性能も向上し、私たちの生活は便利になってきています。
一方、ホルムアルデヒドなど、家庭用品に使用された化学物質による湿疹、皮膚炎、肝機能障害など、化学物質による健康被害が問題となったため、家庭用品を保健衛生の面から規制し、安心して使えるものにすることを目的として「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律」が施行されました(昭和49年10月施行)。
この法律で扱う「家庭用品」とは、衣類などの繊維製品、家庭用洗浄剤やエアゾル製品など日常の生活で使用される生活用品です。
※食品や医薬品、医薬部外品など他の法律で規制されるものを除きます。
この法律では、有害物質として44種類の物質が規制されています。
札幌市保健所では、小売店で販売されている家庭用品を実際に購入し、基準に適合しているかどうかを確認しています。過去10年間の検査状況は下記のとおりです。
年度 |
平成27年度 |
平成28年度 |
平成29年度 | 平成30年度 | 平成31年度 |
令和2年度 |
令和3年度 |
令和 4年度 |
令和 5年度 |
令和6年度 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
試験検査総数 |
160 |
135 |
134 |
134 |
134 |
97 |
41 |
119 |
116 | 102 |
基準違反件数 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 | 0 |
令和6年度家庭用品試買等試験検査結果一覧(PDF:71KB)
平成31年度には1件の違反があり、ホルムアルデヒド(生後24ヶ月以内の乳幼児を対象とした製品)でした。
なお、違反が見られた場合は、販売店への指導、違反品の回収等の対応を実施しています。
平成28年9月に神奈川県で開催された、マリンスポーツイベントで配布されたTシャツにより、皮膚炎症などの健康被害が発生したとの報道がありました。今後、同様の事故発生防止の為、Tシャツのプリント加工を行う場合は、以下の事にご注意ください。
1.Tシャツのプリント加工の工程で新たな製造方法を導入する場合には、その導入した製造方法における安全性をよく確認すること。その際、これまで使用経験のない化学物質の使用が疑われる場合には、必要に応じて、当該化学物質の販売元に遡って情報収集することも考慮すること。
2.上記1における化学物質のリスク低減化のため、最終製品の洗浄等の対応策を十分検討するなど、最終製品の安全性を確保すること。
関連リンク
令和元年5月30日付で、「液体の入ったスマートフォンケース」から漏れた液体による、化学やけど等の健康被害について報道発表がありました。今後、事故発生防止の為、製造業者等や販売の事業者等は、関連リンクより通知文等を確認して、以下の事にご注意ください。
1.液体の入ったスマートフォンケースの製造または輸入の事業を行う者(以下「製造業者等」という。)においては、ケースに封入された液体に含有されている化学物質について、皮膚に付着した場合を考慮して人への健康影響等を確認するとともに、人への健康被害が生ずることのないよう安全性に配慮した製品を取り扱うこと。
2.液体の入ったスマートフォンケースの販売事業を行う者においては、自社が販売するスマートフォンケースの安全性をその製造業者等を通じて確認し、人への健康被害が生ずることのないよう安全性に配慮した製品を販売するよう努めること。
関連リンク
衣料品を扱う場合、特にホルムアルデヒドの基準値が、乳幼児用とその他では大きく異なります。次のことに注意してください。
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