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更新日:2025年2月19日

シセンレッサーパンダ

レッサーパンダ

 

 

             *ネコ目
          CARNIVORA

 

 

*レッサーパンダ科
 Ailuridae

 

*英名
Red Panda

 

*学名
Ailurus fulgens styani

 

分布

インド北東部、中国(四川省西部)、ネパール、ブータン、ミャンマー北部に分布している。標高1,500~4,800mにある温帯・亜熱帯の森林や竹林に生息する。

特徴 尖った耳と太く長い尾をもっており、尾には淡い褐色のリング模様がある。腹側は黒い毛で覆われており、樹上にいると保護色になり、地上にいる肉食獣に見つかりにくくなると考えられている。足の裏全体を付けて歩く蹠行性なので、後足だけで立つこともできる。夜行性(薄明薄暮性)で、昼間は樹上で眠っていることが多く、単独で行動する。糞尿のほか、肛門の周辺にある臭腺でマーキングし、縄張りを主張する。前足の種子骨が指のような突起に変化し、指と向かい合っているため物をつかむことができる。成獣の体長は60cm前後、体重は4~7kg。交尾期は1~3月で、妊娠期間は90~168日、一度に1~2頭を出産する。出生時の体重は100~150g、体長約15cmと非常に小さいが、成長は早く5か月程度で離乳し、約18か月で性成熟する。
食性

雑食で竹や筍のほか、小型哺乳類、鳥類の卵、昆虫、動物の死骸、果実等も食べる。

寿命 野生下:約8~10年 飼育下:約10~20年
減少の理由

森林伐採や単一種の植林、焼畑等による生息地の破壊、毛皮・ペット目的の密猟や狩猟等により生息数は減少。野生での生息数は5,000頭以下と推測される。

1999年の時点で全世界の動物園で約350頭が飼育され、日本ではそのうち約250頭が動物園等、約50園で飼育されている。日本の動物園で飼育されているほとんどはシセンレッサーパンダである。

その他

レッドリスト:EN(IUCN2015) CITES:付属書1

レッサーパンダの分類については、形態学、分子生物学、行動学そして生態学などいろいろな方法で調べられています。
クマ科、アライグマ科、パンダ科、レッサーパンダ科と諸説あるのですが、(社)日本動物園水族館協会では、レッサーパンダは現在レッサーパンダ科に分類しています。

 

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