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更新日:2025年3月31日

シックハウス対策について(ポータルサイト)

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シックハウス症候群の解説

シックハウス症候群とは

主に新築の家や改築したばかりの部屋において、建材や内装材、家具などからホルムアルデヒドなどの化学物質が放出され、室内の空気が汚染されたために、頭痛や吐き気など様々な症状があらわれることを「シックハウス症候群」といいます。
シックハウス症候群は、気密性が高い住宅で、室内の空気を入れ替えるための換気が十分に行われなかった場合などに、空気中の化学物質の濃度が高くなって起こると考えられています。
また、同じ家で暮らしている家族でも、症状は人によって違うことがあります。

シックハウス症候群の原因

シックハウス症候群の起こる原因

図:室内ある様々な化学物質の発生源

室内での主な化学物質の発生源

主な症状

  • 頭が重い、頭痛がする
  • 目が痛くなる、目がチカチカする
  • 鼻がむずむずする、鼻水が出る、くしゃみがでる
  • じんましんがでる
  • 喉がイガイガする、喉が痛くなる、咳がでる
  • 気分が悪くなる、吐き気がする、疲労感・倦怠感

特徴

  1. 発症のきっかけが、転居、建物の新築・増改築・改修、新しい備品、日用品の使用等である。
  2. 特定の部屋、建物内で症状が出現する。
  3. 問題になった場所から離れると、症状が改善する。
  4. 室内空気汚染が認められれば、強い根拠となる。

化学物質の指針値(最新改訂:令和7年1月17日)

厚生労働省は、下表の13物質について室内濃度の指針値を示しています。

指針値は、ヒトがその濃度の空気を一生涯にわたって摂取しても、健康への有害な影響は受けないであろうと判断される値です。

指針値以下が望ましいとされていますが、指針値を一時的かつわずかに超えたとしても、直ちに健康への有害な影響を生ずるわけではありません。

化学物質

室内濃度指針値

用途例(室内での発生源)
ホルムアルデヒド

100μg/m3(0.08ppm)

接着剤、防腐剤(フローリング、建具、家具、壁紙接着部)
トルエン

260μg/m3(0.07ppm)

塗料の溶剤、希釈剤(塗装部、化粧品)
キシレン

200μg/m3(0.05ppm)

塗料の溶剤、希釈剤(塗装部、ワックス)
パラジクロロベンゼン

240μg/m3(0.04ppm)

防虫剤、防臭剤(衣服の防虫剤、トイレの消臭剤)
エチルベンゼン

370μg/m3(0.085ppm)

塗料、スチレンの原料(塗装部、壁紙接着部)
スチレン

220μg/m3(0.05ppm)

発泡スチロール、接着剤(断熱材、スチロール畳)
クロルピリホス

1μg/m3(0.07ppb)

但し小児の場合は
0.1μg/m3(0.007ppb)

防蟻剤、殺虫剤(シロアリ駆除処理をした建材)
フタル酸ジ-n-ブチル

17μg/m3(1.5ppb)

プラスチックの可塑剤、印刷インク(ビニールクロス、クッションフロア)
テトラデカン

330μg/m3(0.04ppm)

塗料の溶剤、希釈剤(塗装部)
フタル酸ジ-2-エチルヘキシル

100μg/m3(6.3ppb)

プラスチックの可塑剤(ビニールクロス、クッションフロア)
ダイアジノン

0.29μg/m3(0.02ppb)

防蟻剤、殺虫剤(シロアリ駆除処理をした建材)
アセトアルデヒド

48μg/m3(0.03ppm)

接着剤、防腐剤(フローリング、建具、家具、壁紙接着部、喫煙)
フェノブカルブ

33μg/m3(3.8ppb)

防蟻剤、殺虫剤(シロアリ駆除処理をした建材)

シックハウス症候群の対策

室内の空気汚染を防ぐための対策は「換気」です
現在の住宅は、非常に気密性が高くなっています。
「窓開け換気」や「機械換気」を意識して行うことが必要で、特に、新築やリフォームした場合は、積極的に換気するようにしましょう。

効率のいい換気をしましょう

  • 効率のいい換気を行うために、空気の取り入れ口と出口ができるだけ対角線となるように、窓を開けるなどの工夫をしましょう。
  • 空気取り入れ口や換気口は、閉め切ったままにしたり、家具などでふさいだりしないようにしましょう。
  • 空気取り入れ口は、ストーブの排気口や車の交通量が多い道路側を避けましょう。

換気の例

◎効率がいい ◎効率がいい ○効率がいい
  • 窓を対角線上に開ける
  • 風の入る窓を開けている

 

  • 換気扇で強制排気をする
  • 排気量に見合う給気が必要

  • 風の入る窓が真中にあるが気流によって換気される

△効率がよくない ×効率がよくない ×換気されない
  • 風の入る窓を開けていない
  • 換気されない場所が生じる

 

  • 窓の周辺しか換気されない


  • 風の入る窓を開けていない
  • ほとんど換気されない

換気の目安

  • 一般家庭の必要換気量は、居住者一人あたり1時間に30m3といわれており、2~3時間に1回程度、室内の空気が入れ換わるくらいが目安となります。
  • 冬季は換気の回数が少なくなりがちなので、1時間に5分程度の窓開け換気を心がけましょう。冬の外気は低温ですが、乾燥しているため暖まりやすく、比較的早く元の室温に戻ります。

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