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消防団員は、普段は会社員や学生などの本業をもっている人たちで、災害や訓練の要請があれば、消防活動を行います。
身分は非常勤特別職の地方公務員で、活動に応じて報酬が出るほか、制服の貸与、公務中の負傷に対する補償などがあります。
消防団の活動は災害時の活動と平常時の活動があります。
災害時の主な活動 | 平常時の主な活動 |
・消火活動の後方支援 ・大規模災害時の救出活動及び搬送支援 ・遭難者の捜索活動 ・避難誘導 |
・防火パトロール ・応急手当指導 ・防火防災指導 ・各種訓練や研修 |
消防団員は消防職員と同じように階級制度があり、上から団長、副団長、分団長、副分団長、部長、班長、団員の7階級に分かれています。
札幌市東消防団は東区を管轄する消防機関になります。
東消防団は、1本部10分団で組織しており、定員は299名となっています。
組織名称 | 所在地 | 施設形態 | 主な管轄連合町内会 | 定員 |
本部 | 東区北24条東17丁目(東消防署内) | 東消防署内 | 17名 | |
栄分団 | 東区北45条東2丁目 | 詰所 | 栄西・栄東 | 39名 |
丘珠分団 | 東区丘珠町646番地 | 詰所 | 丘珠 |
38名 |
中沼分団 |
東区中沼町73番地(一部) 東区中沼町225番地(二部) |
詰所 詰所 |
中沼 | 23名 |
北栄分団 | 東区北39条東1丁目(北栄出張所敷地) | 機具庫 | 北栄 | 23名 |
北光分団 | 東区北8条東11丁目(苗穂出張所敷地) | 機具庫 | 北光 | 28名 |
元町分団 | 東区北20条東20丁目 | 詰所 | 元町 | 23名 |
鉄東分団 | 東区北8条東11丁目(苗穂出張所敷地) | 機具庫 | 鉄東 | 23名 |
東苗穂分団 | 東区伏古8条3丁目 | 詰所 | 伏古本町・札苗 | 27名 |
本苗穂分団 | 東区本町2条3丁目 | 機具庫 | 苗穂・伏古本町 | 32名 |
東雁来分団 | 東区東雁来13条4丁目(水防センター内) | 機具庫 | 東雁来 | 26名 |
※本部とは、消防団の運営、企画立案、災害時の情報収集、分団の指揮を行う。
※分団とは、消火、救助などの災害活動や、地域の防火防災指導及び災害予防活動を行う。
※詰所とは、会議室と消防団資機材の保管庫を併せ持つ施設
※機具庫とは、消防団資機材の保管庫
東区は、慶応2年に大友亀太郎らが伏籠川のほとりに開拓の鍬をおろして以来、明治3年に本州からの入植により誕生した札幌村、丘珠村、苗穂村及び雁来村の四村が明治35年に合併し生まれた「札幌村」が前身となっています。
年号 | 事柄 |
明治27年10月1日 | 消防組規則の公布を受け、札幌村では「私設青年会附属消防」を組織 |
大正7年4月1日 | 札幌村新川添公設消防組が組織され、腕用ポンプ1台が配置 消防が未組織であった地区にも私設の消防組が設立される。 |
大正8年4月1日 | 水害及び火災の多発により既設、新設消防組8組となり組織強化される。(元村、丘珠、雁来、中通、上苗穂、下苗穂、烈々布北組、烈々布東組) |
大正13年12月 | 元村、苗穂、雁来の私設消防3組が聨合 |
大正14年12月 | 雁来、元村、苗穂、丘珠の私設消防4組が聨合 |
大正15年1月6日 | 札幌村内で水害及び火災が多発し、消防力強化の声が高まり、村内一円を包含する札幌村私設消防聨合組合が結成され、組合長に村上六松氏が就任 |
昭和9年4月1日 | 行政区域の変更により元村の一部(新川添、中通、苗穂、雁来の一部)を札幌市に編入とともに雁来及び中通の消防組2組を札幌市に引き継ぐ。 |
昭和11年4月10日 | 札幌村各消防組、天皇陛下の御親閲を受ける。 |
昭和13年6月1日 | 札幌村私設消防組(7組)を札幌村公設消防組に改組し、組合長に岩田徳治氏が就任苗穂上、苗穂下、雁来55名、元村、丘珠55名、烈々布一円55名を3部制として公設消防組に改組する。 |
昭和14年4月1日 | 勅令第20号により警防団令が施行され、消防業務のほかに防空業務も任務とされる。札幌村公設消防組を札幌村警防団に改組し発足、団長に岩田徳治氏が就任 |
昭和21年8月2日 | 本部分団に消防ポンプ自動車が配置される。 |
昭和22年9月6日 | 勅令第185号により消防団令が施行され、札幌村警防団は廃止され、札幌村消防団が発足(定数160名)団本部及び4分団制とし団長に岩田徳治氏が就任 |
昭和23年3月7日 | 消防組織法が施行され、従来の警察指揮から市町村の機関として札幌村村長の指揮管理下に札幌村消防団が設置される。(自治体消防の発足) |
昭和25年 | 丘珠分団に消防団員の士気を鼓舞するため、道内の消防団として初の「ラッパ鼓隊」が誕生 |
昭和27年6月 | 各分団に軽可搬消防ポンプ(小型ガソリンポンプ)が配置される。 |
昭和30年3月1日 | 札幌村が札幌市と合併し、札幌村消防団を札幌市北札幌消防団に改組される。 栄、丘珠、元町、東苗穂、上苗穂分団の1本部5分団制が施行(定数200名)され、団長に岩田徳治氏が就任 |
昭和32年11月8日 | 日本消防協会から竿頭綬を授与される。 |
昭和36年1月1日 | 東苗穂分団から分離して東雁来分団を新設し、1本部6分団制が施行 |
昭和42年2月1日 | 日本消防協会から表彰旗を授与される。 |
昭和47年4月1日 | 札幌市の政令指定都市移行に伴い、札幌市北札幌消防団から札幌市東消防団に改称され、初代団長に岩田徳治氏が就任 北栄分団を新設し、札幌市中央消防団から北光及び鉄東分団が移管され、1本部9分団制が施行(定員275名) |
昭和47年8月20日 | 北海道消防操法大会(ポンプ車操法)に消防団本部及び元町分団が出場し、成績優秀により知事から竿頭綬を授与される。 |
昭和50年10月1日 | 第2代団長に佐藤時雄氏が就任 中央区の一部及び北区の中沼地区全域が移管され、中央消防団から南苗穂分団、北消防団から中沼分団が移管し、1本部11分団制が施行(定数312名) |
昭和52年7月22日 | 北海道消防操法大会(小型ポンプ操法)に栄分団が出場し、成績優秀により知事から表彰状及び竿頭綬を授与される。 |
昭和54年3月1日 | 第3代団長に斉藤求氏が就任 |
昭和59年7月27日 | 北海道消防操法訓練大会(小型ポンプ操法)に丘珠分団が出場し、最優秀により知事から表彰状及び竿頭綬を授与される。全国大会出場が決定する。 |
昭和59年10月21日 | 第9回全国消防操法大会に丘珠分団が出場し、日本消防協会から竿頭綬を授与される。 |
平成元年11月6日 | 厚別区及び手稲区の分区に伴い、定数が改正され299名となる。 |
平成3年10月1日 | 第4代団長に前田一郎氏が就任 |
平成7年3月3日 | 消防庁長官から竿頭綬を授与される。 |
平成8年7月25日 | 北海道消防操法訓練大会(小型ポンプ操法)に東雁来分団が出場し、優良賞により知事から表彰状及び竿頭綬を、北海道消防協会会長から楯を授与される。 |
平成9年10月27日 | 町内会の自主防災組織を指導育成するため「自主防災組織育成指導者研修」を実施 |
平成11年10月1日 | 第5代団長に山本博氏が就任 上苗穂分団と南苗穂分団を統合し、本苗穂分団に改組し1本部10分団制に再編される。(定数299名) |
平成12年3月8日 | 成績優秀消防団として消防庁長官から表彰旗を授与される。 |
平成15年10月1日 | 第6代団長に東田愼悟氏が就任 |
平成17年2月10日 | 第58回日本消防協会定例表彰において、消防団の最高栄誉である特別表彰「まとい」を札幌地方支部管内(石狩振興局管内)の消防団として初めて受章した。 |
平成25年4月1日 | 第7代団長に原健治氏が就任 |
平成25年7月19日 | 北海道消防操法訓練大会(小型ポンプ操法)に鉄東分団が出場し、成績優秀により知事から竿頭綬を授与される。 |
平成25年11月28日 | 丘珠分団詰所に保管していた竹梯子を北海道開拓の村に寄贈した。 |
平成27年3月27日 | 東消防署北栄出張所の移転に伴い、北栄分団機具庫も移転 |
平成28年4月1日 | 第8代団長に金田正英氏が就任 |
平成30年1月12日 | 日本消防協会・生活協同組合全日本消防人共済会の交付事業を活用し、防災活動車が交付され、東消防団に配置 |
平成30年4月1日 | 第9代団長に岩田謙次氏が就任 |
平成30年9月5日 | 台風21号に伴う第2非常警備体制により団指揮本部設置(2時45分~6時05分) |
平成30年9月6日 | 北海道胆振東部地震に伴う第3非常警備体制により団指揮本部を設置 |
平成31年3月25日 | 東消防団に配置している防災活動車の愛称が「火災を減らし、町を守る。」という願いと意味を込めて「マモるん」に決定 |
令和3年8月7日 ~8月8日 |
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の男女マラソン大会(札幌開催)において、沿道警戒員として延べ56人が出動する。 |
令和4年3月18日 | 昭和23年に丘珠分団詰所の建設と同時に建てられたホース乾燥塔について、経年劣化により撤去した。なお、竣工表示板は丘珠分団詰所で保管している。 |
令和4年4月1日 | 第10代団長に湯浅卓也氏が就任 |
この特別表彰「まとい」は、全国3,600消防団の中から、活動が特に功労顕著である消防団に授与される最高栄誉の表彰であり、消防団設立以来の活動が優秀であるとの厳しい条件を満たさなければ受章出来ない表彰です。
東消防団は、平成17年2月10日に札幌市内初、石狩振興局管内においても初となる日本消防協会特別表彰「まとい」を受章しています。
現在、特別表彰「まとい」は札幌市東区役所のロビーに地域の防火防災の証として、常設展示しています。 |
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平成30年1月に日本消防協会及び生活協同組合全日本消防人共済会が行っている車両交付事業により東消防団に防災活動車が配置されました。
この防災活動車は、水害や地震等の自然災害時の警戒監視、住民の避難誘導、各資機材搬送、火災予防広報、消防団のPR広報用として活躍しています。
平成31年には、愛称を公募により募集し、「火災を減らし、町を守る。」という願いと意味を込めて「マモるん」に決定しています。
東消防団では、一緒に活動していただける方を募集しています。
東区にお住まい又は通勤・通学しており、次の要件に全て当てはまる方が入団対象となります。
18歳以上の方 |
心身ともに健康な方 |
日本国籍を有している方 |
詳しくは、011-781-2100(平日9時~17時)東消防署予防課消防団担当までご連絡ください。
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