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清田消防署のはしご車は里塚出張所に配置されており、里塚出張所水槽隊が運用しています。
好きな消防車といえば、そう!はしご車です。
外からは見えないはしご車の魅力を
ご紹介いたします。
区分 | 制作所名 |
シャシ |
日野自動車株式会社 株式会社モリタ |
エンジン | 日野自動車株式会社 |
架装 | 株式会社モリタ |
型式 | 2DG-PR1APJF | 年式 | 平成29年式 |
配置 | 平成29年11月 | 全長 | 10.65メートル |
全高 | 3.55メートル |
全幅 |
2.49メートル |
車両総重量 | 18.755トン | 駆動方式 | 4WS(四輪操舵) |
使用燃料 | 軽油 | 燃料タンク容量 | 145リットル |
乗車定員 | 5名 | 最高速度 | 毎時75キロメートル |
はしご車の紹介をするにあたり、覚えていただきたい名称などを紹介します!
<バスケット>
消防隊や要救助者が乗るかご
<ターンテーブル>
はしごが載っている台座で旋回や作業半径の中心
<リフター>
人や物を乗せてはしご上を
エレベーターのように昇ります。
こんなに高いところまで昇れます!
<基部操作台>
この席からはしごを操作します。
基部操作台のモニターは、
現在のはしごの角度や長さを表示します。
モード名 | 乗れる人数(重さ) | 伸ばせる範囲 | 備考 |
同時モード | 5名(450キログラム) | 12.2メートル | リフター同時使用可能 |
4名+Nモード | 4名(450キログラム) | 12.2メートル | 4名+資器材 |
4名モード | 4名(360キログラム) | 16.0メートル | |
2名モード | 2名(180キログラム) | 20.2メートル |
※伸ばせる範囲ははしごのターンテーブル中心からはしごの先端まで(バスケットは含まない。)
※停車した場所の傾斜などにより若干数値が変わる場合もあります。
はしご車を使用する場合は現場の状況(停車できる位置やはしごを伸ばす場所)に応じて使用するモードを選択し、速やかにはしごを伸ばします。
はしご車は、はしごを伸ばしたり縮めたり、左右に回ったりのシンプルな構造のイメージがあるかと思いますが、構造はシンプルでも高くて長いはしごを安全に操作するためにいろいろなセンサーやコンピューターで制御、管理されている精密機械なのです。
例えば前段で紹介したモードごとの重さを検知する「過負荷自動停止装置」はバスケットなどに人が乗った際に鉄がきしんで生まれた電流をセンサーが検知し、安全に操作できる範囲以上に人が乗っている(重くなっている)場合はブザーにより知らせるとともに、解除されるまで動かせない(自動停止)状態となる安全装置の1つです。
コンピューターは、はしご基部にあります。
小さいですが、大事なセンサーです。
はしご車にはこのような安全装置が他にもたくさんありますが、操作する人間はこの安全装置だけに頼ることなく、安全に操作できる範囲(長さや乗せられる人数)を熟知し、常にはしご車をどの位置に停めるべきか研究し、訓練しています。
使用する人間にも機械のような精密さが求められる。奥が深く、見る人も乗る人も魅了する魅惑の車両です。
機関員には「機関員」と「担当機関員」がいます。
「担当機関員」は運転に専従する職員として、消防車両ごとに指定される機関員のことを指します。
例)水槽車担当機関員、救急車担当機関員など
つまり
機関員=消防車両を運転することができる人
担当機関員=各消防車の専属機関員として指名された人
となります。
機関員は消防車両を運転するだけではなく、消防車の運行に必要な点検、整備も担います。
さらに、担当機関員のうちから指名されたものは整備管理員として担当する部署内の他の車両の整備や点検、タイヤ交換が適正に実施されているか確認したり、実施者の指導も行うなど業務は多岐にわたるため、消防車両に関する幅広い知識や技術が必要となります。