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更新日:2019年5月14日
市立札幌病院 緩和ケア内科の病床は平成27年11月の病床再編以降、6床となりました。緩和ケア内科病床の開設から4年目となり、その振り返りと6床の運用状況などの報告会が、5月13日に行われました。
はじめに、緩和ケア内科 小田浩之医師から「H27年度緩和ケア病床の運用状況」の報告がありました。入床した患者総数は30名で平均年齢73.3歳、平均在院日数は30日前後でした。
次に「看護実践報告」が、 8階西病棟 蘆立有紀看護師からありました。実践報告の患者さんは、80歳代の男性でした。医療チームと患者さん、ご家族との話し合いの中で、患者さんの希望に沿った生活が送れるように関わった経過が、患者さんの笑顔のスライドとともに発表されました。書道教室、かき氷祭り、誕生日会、ご家族との外出など、希望を支えていくことを大切にしていたと蘆立さんは話されていました。にぎやかに過ごすことを望まれていたという患者さんの姿を拝見して、会場はあたたかな感動に包まれました。
患者さんの希望に沿うためには、今の現状を患者さんとご家族がどのように受けとめているか、そしてこれからどのようにしたいのかを十分に医療チームが把握することが必要となります。緩和ケア内科に転科する前の情報も重要となるという情報提供の視点についてなど、多くの学びを得ることができました。
国際看護師協会は、1965年からフローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなみ、5月12日を「国際看護師の日」に定めています。厚生労働省・日本看護協会では、今年は5月8日~14日を看護週間として様々な事業を行っています。
市立札幌病院では、5月11日に開催した「ふれあい看護体験」に札幌近郊の高校3年生16名が参加してくださいました。看護師の仕事の紹介の後、病院見学、各部署での体験を行いました。
限られた時間の中での体験でしたが、看護師が看護する姿を実際に見たことや、患者さんとの対話の中から多くのことを感じて頂けたようです。患者さんも、高校生とお話しして笑顔になり、リハビリをはりきる方もいたようです。
私たちにとっても、初々しく元気な高校生と過ごすことができ、楽しく貴重な時間でした。
平成28年6月11日、橘 幸子先生(PNS研究会会長・福井医療短期大学)、上山 香代子先生(福井大学病院)を講師にお迎えして[PNS講演会]を開催しました。
市立札幌病院看護部では、平成31年度までに全部署にPNSを導入する予定で、今回の講演会は、その第一歩でした。125名の看護職員が参加しました。
PNS(Partnership Nursing System)® とは、「看護師が安全で質の高い看護を共に提供することを目的とし、2人の看護師がよきパートナーとして、対等な立場で、互いの特性を活かし、相互に補完し協力し合う看護提供方式。2人の看護師は、毎日の看護ケアを始め、委員会活動、病棟内の係の仕事に至るまで、1年を通じたパートナーとして、その成果と責任を共有する。」と定義されています。橘先生から、PNSの基本についてと、PNS導入から定着に向けてをロールプレイングも交えた講義がありました。次に、上山先生の講義では、PNSの重要な要素である「パートナーシップ・マインド」を現場で定着させていく過程を、実例をもとに学ぶことができました。
参加者からは、「今からでも取り入れたい」「部署での課題が明確になりPNSに期待する気持が大きくなった」など意欲的な感想があり、市立札幌病院看護部にイノベーションの風が吹き始めたことを実感しました。
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