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ネズミ目 Rodentia Bathyergidae Naked Mole Rat Heterocephalus glaber |
分布 | エチオピア、ケニア、ジブチ、ソマリアに分布し、乾燥の強い地域に生息している。 |
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特徴 |
デバネズミ科最小種。体表には接触に対して感度の高い細かい体毛しか生えていない。属名Heterocephalusは「変わった頭部、変な頭部」、種小名glaberは「無毛の、毛のない」の意。門歯の後ろにある口唇が壁状に閉じるようになっており、穴を掘る時に土が口内に侵入するのを防いでいる。体毛が無いことや環境の変動が少ない地中で生活するためか、体温を調整する機能がなく体温も低い。哺乳類では数少ない真社会性の社会構造を持つ完全地中棲である。老化に対して耐性があり、健康な血管機能を維持できる。その長寿の理由は生活環境が厳しい時に代謝を低下させる能力があり、それが酸化による損傷を防いでいると考えられている。また、がんに対して高い耐性を示し、一定のサイズに達した細胞群に新たな細胞を増殖させない「過密」遺伝子として知られているp16という遺伝子が、がんを防いでいるものだと考えられている。 |
食性 | 植物食で地下植物や植物の根を食べる。 |
寿命 | 野生 不明/飼育下 約28年 |
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