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女性リーダー養成研修は、札幌市男女共同参画センターの事業として実施しています。
○インタビューした方:主任 阿部 更さん
○設 立:1980年
○従業員数:2,161名(男性:435名・女性:1,726名)※令和5年度
○事業内容:青少年の健全育成と青少年女性の社会参加を促進し、魅力あふれる地域社会創造のための主体的な活動を支援。各種事業の企画運営、施設管理、広報等
○ホームページ:(札幌市男女共同参画センター)https://www.danjyo.sl-plaza.jp/
(女性リーダー養成研修)https://www.danjyo.sl-plaza.jp/seminar/
現場で実践的に力を発揮する女性リーダーを育成し、企業側のコミットメントを促します。約4カ月間にわたる全5回の研修を通し、リーダーとしてのスキル向上だけではなく女性リーダーのネットワークを形成します。第1回目では上司の方も同席して「なぜ企業にとって女性リーダーの育成が必要なのか」について講演を聞きます。他にも、ロールモデルとなる先輩方を呼んでキャリアのための価値観について学びます。
また、フォローアップ研修やギバー制度など研修後も継続的に支援する仕組みがあり、延べ300人程度が参加しています。企業の方が社員に研修させたいと申し込んだり、チラシを見た方が飛び込みで申し込んだりなどが多いです。また、過去に参加した企業がリピーターになってくれていますね。平成29年度から継続して研修を実践してきたことで、参加者同士のネットワークを構築してきたことはもちろん、参加者が次のリーダーを推薦するなど、新たなリーダーの発掘なども行っています。
研修の内容が管理職のスキルを向上することがメインではなく、自身の価値観や生き方を見つめなおす内容になっていることで、「自分らしさ」に向き合うきっかけになり、「リーダー」になることを肯定的にとらえられるようになった、などの感想が届いています。全5回の研修を通して、ライフスタイルの変化がキャリアに与える影響や漠然とした不安について、その対策や具体的な方法、もしくは職場内でどのような支援が必要かなどについて、考えることができたり、自分らしいリーダーの在り方を見つけられたと言います。
例えば、キャリア形成と言っても多様な形があります。キャリアの語源は「轍(わだち)」からきていると研修の中でも触れられていますが、自分の歩んできた道とこれから歩んでいきたい道、といった長いスパンで考えられることでより自分の価値観や他の人との違いなどに気づくことができます。
関わる受講生の数だけキャリアが多様で、人によってなりたい姿はさまざまなので、多様なロールモデルに出会えることですね。また、女性社員だけではなく、受講生の上司や企業の人事担当者にも1回目と5回目の研修には参加いただきグループワークなどをとおして、横のつながりを作っています。
また、参加していくうちに研修生がより研修に主体的に取り組むようになっていきます。言葉で「女性活躍」とあっても、当事者たちがその言葉にポジティブなイメージを持っていないこともあります。成果発表会などでは、研修を通して「腑に落ちた気がする」というコメントももらいます。
さらに、研修を受けた人が「ギバー」となって、研修生と一緒に受講して、いわゆるメンター的な存在になっていきます。ギバーとして参加することで受遺文講生の立場では気付けなかった研修の学びがあったり、受講生をサポートしていく中で自分のリーダーとしての在り方を見つめる機会にもなっています。
例えば企業側が育休空けだからと配慮したとしても、働く側が「もっと頑張りたい、配慮されているのはありがたいがモヤモヤする。もっと働き甲斐が欲しい」と考えている方もいます。「長時間働けない」「環境がそうさせない」というギャップを乗り越え、誰もが働きやすい環境を作る、働き甲斐を作ることを両輪で行っていきます。また、それぞれの働き方を自分自身で見つめ直すことも大事です。
研修を受けることで縦横のつながりができ、ロールモデルとして発信し、キャリア形成での選択肢を増やすことができると思います。選べなくてキャリアを中断させることがないよう、つながりあっていきたいですね。
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