ホーム > 市政情報 > 男女共同参画・性的マイノリティ(LGBT) > ワーク・ライフ・バランスと女性活躍の推進 > 企業等へのインタビュー事例紹介 > インタビュー事例紹介(製造業)
ここから本文です。
○インタビューした方:佐藤さん
○設 立:1982年
○従業員数:4名(男性3名 女性:1名)
○事業内容:工業用自動化装置の組立配線
○ホームページ:https://www.mekatoro.co.jp/
育児短時間勤務制度や完全週休二日制導入の他、不妊治療特別休暇制度や母性健康管理措置特別休暇制度の策定をしました。私自身が不妊治療を経験し、また妊娠中につわりに悩むなど、当事者としての体験を社内で共有できたことが大きな要因であったと考えております。
実際に体調不良時には駐車場の車内で休息を取ったり、一時間程度横になった後に早退させていただいたりした経験があります。また、他の社員も子育て中ですが、妊娠から出産時期のケースが社内になかったことから、適切な制度構築の必要性を強く認識しました。
各種情報をインターネット上で収集しながら体系的な仕組みを構築していきました。計画立案、面談シートの作成、社内情報共有体制の整備などを順次進めていきました。社員全員が子育て中ということもあり、制度の必要性について共通認識があったことも、導入がスムーズに進んだ一因だと思います。
両立支援等助成金の存在は、弊社のような小規模企業にとって、制度導入を後押しする大きな力となりました。制度設計から就業規則の改定まで、助成金の申請要件に沿って進めることで、適切な制度構築ができたと思います。助成金を活用することで、社内規定の整備や労務管理体制の見直しなど、働き方改革全般を進める良い機会となり、採用活動にも良好な影響をもたらすものと期待しています。
上司の理解を得られたことも大変有難いことでした。「どうしてこの制度が必要か」を深掘りすると、個人的な子育て経験や、会社環境の改善への意欲が基盤にあったものと思われます。
女性活躍はある程度進んでおり、制度を拡充していく段階だと思っています。
弊社では制度の利用にあたって心理的なハードルが低いことや、お互いの状況を理解し、支え合う文化が根付いています。社内の関係性で言えば、互いに役職ではなく「さん」付けで呼び合い、忖度せずフラットな関係を築けていると思います。社長に対しても同様の呼称を用いる程度の風土があります。また、小さい会社なので投げたボールが返って来るのも早い。それが弊社の強みでもあると思います。
精神的なゆとりをもって業務と育児の両立に取り組めるようになったと実感しています。実際に直面していた課題であったため、取り組みの必要性を強く認識していました。もちろん、さらなる改善の余地は存在します。現在の課題は「くるみん認定取得」の申請や、保育サービスの手配及び費用補助の規定、子の養育を容易にするための新たな休暇制度の策定などですね。費用補助は助かりますし、休暇制度は有給にプラスアルファできるので。制度を運用して「生きた制度」として役立てていきたいです。
今後は弊社で子育てをしながら働く社員に対して、より充実した環境整備を継続的に推進していきたいと考えています。私自身の経験を活かし、実際に必要とされる支援を見極めながら、働きやすい職場づくりに貢献していきたいです。
このページについてのお問い合わせ
Copyright © City of Sapporo All rights Reserved.