マイマイガ
平成26年8月現在、札幌市内全域において、「カシワマイマイ」や「マイマイガ」の成虫に関する相談が寄せられました。
成虫は、駆除に関する有効な方法がありません。網戸をして窓を開けるなど、家の中等に入られない対策を中心に行いましょう。
また、成虫の発生が終息したのち、来年の毛虫の発生を少しでも減らすため、家の外壁など
に産み付けられた卵塊の除去にご協力ください。
卵塊の除去方法へ
大発生する不快な虫

カシワマイマイ(メス)

カシワマイマイ(オス)

マイマイガ(メス)
マイマイガとカシワマイマイは同じ仲間のガで、似たような生態をしています。
※これまで掲載していた「マイマイガ(オス)」の写真はカシワマイマイのオスの写真であったため、削除しました。
どんな虫?
幼虫

マイマイガの幼虫
(頭部に「八」の字のような模様がある)

カシワマイマイの幼虫
(頭部に2本の毛束が生えている)

卵から孵化したばかりの
カシワマイマイの幼虫
(糸を吐いてぶら下がる)
- 暖かくなると、卵塊から幼虫がふ化します。生まれたばかりの幼虫の大きさは、2から3ミリメートルです。
- 若い幼虫は糸を吐いてぶら下がるので「ブランコケムシ」とも呼ばれます。
- ブランコケムシは、風に乗って分散するため、人や洗濯物に付着して、屋内に侵入することがあります。
- 風に乗って分散した幼虫は、5月から7月にかけて、リンゴ、ナシ、モモ、シラカバ、ヤナギ、カラマツ、カシワなどの葉を食べ、成長します。
- エサを食べ、大きくなった幼虫は、時に木々から離れ、建物の外壁を集団で登ることがあります。
- 皮膚の弱い人は、幼虫に触るとかぶれることがあります。
成虫
- 7月下旬ごろから成虫が羽化し始め、8月上中旬ごろにピークをむかえます。
- 夜になると水銀灯の照明や、その光を反射する白っぽい外壁に集まり、日中もその付近にとどまります。
- メスは、照明近くの壁や電柱などに卵塊を産みつけることがあります。
- 成虫の寿命は6~10日で、何も食べずに卵塊を産みつけます。
- 皮膚の弱い人は、鱗粉に触るとかぶれることがあります。
卵(卵塊)

マイマイガの卵塊

カシワマイマイの卵塊
- 卵は、樹木のほか、壁や電柱などに、かたまりで産みつけられます。
- 卵塊の状態で越冬し、翌年の5月ごろにふ化します。
- マイマイガの卵塊は、鱗粉で覆われ茶色をしています。
- カシワマイマイの卵塊は、産みつけられた当初は黄色をしていますが、日にちが経つと灰色になります。
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対策は…
ご自宅など私有地で発生した場合は、その所有者や管理者などでの対処をお願いします。
街路樹など市有地で発生した場合は、その場所の管理者にご相談ください。
全ての成長過程で、スズメやカラスなどの野鳥のエサになります。
高い所等、手の届かない範囲にある卵塊や幼虫、成虫は、無理のない範囲で駆除しましょう。
また除去した卵塊や、幼虫、成虫の死がいは、燃やせるごみとして捨てるか、土に埋めて処分しましょう。
幼虫(5月ごろ)
- 生まれたばかりの幼虫は、卵塊の周りにかたまっていますので、殺虫剤を使用することで駆除できます。
- ガムテープなどに付着させて駆除することもできます。
- 若い幼虫は、糸を吐いて風に乗り、食べ物を求めてその場からいなくなりますので、高い所など駆除が難しい場所にいる幼虫は、無理して駆除せず、そのままにしておきましょう。
- 風に乗って飛んでくる幼虫の家屋への侵入を防ぐため、窓を開けるときは、網戸を閉めましょう。
- 幼虫が小さい時期に、自宅の庭などに園芸用殺虫剤を散布するのも効果的です。
幼虫(6~7月ごろ)
- 大きくなると、殺虫剤が効きにくくなります。
- 箸や火ばさみで幼虫をつまむか、幼虫のついている葉を切り取りましょう。
- 洗剤を入れた水に捕まえた幼虫を入れると、すぐに死にます。
成虫(8月ごろ)
- 壁にとまっている成虫は、ホースの水で洗い流して落とすことができます。
- 殺虫剤は効きにくいため、お勧めしません。
- 消灯も効果的ですが、防犯面を十分考慮したうえで実施して下さい。
- 寿命は最大10日間なので、いなくなるまで待ちましょう。
卵(卵塊)(9月ごろ~翌年の5月ごろ)
- 卵塊の除去が、マイマイガ類の駆除に最も効果的な方法です。
- 雪の下に埋まってしまいそうな所を中心に、家周りの確認を行ってください。
- 壁を傷つけないように、あまり先が硬くない平らなもので、こまめに剥がして卵塊を取り除きましょう。
(例)ペットボトルを切ってヘラ状にしたもの
- 取り除いた卵塊を放置しておくと、そこから幼虫がふ化することがあります。
- カシワマイマイの卵は、産みつけられてから時間が経ち、灰色になってからの方が除去しやすいです。

卵のとり方
- 通行人や周辺住民に十分配慮し、周囲に飛散しないようにしましょう。
- 用法用量を守り、風の弱い日を選んで、できるだけ風上から散布しましょう。
- 成虫に殺虫剤を使用した場合、鱗粉が舞い上がり、目に入ったり、吸い込んでしまうことがあります。マスクやゴーグルなどを着用するとよいでしょう。
- 野鳥のエサになるので、卵塊や幼虫などに殺虫剤をかけた場合は、取り除きましょう。
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